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集会は市民団体「アジア・フォーラム横浜」の主催で、12月8日の開戦の日に合わせて毎年開催。28回目の今年はマレーシアの中国系小学校の元校長で、中国とマラヤ(マレーシアの前身)の2ヵ所で日本による侵略を経験した馮篤生さん(88)が被害を語った。日本軍が中国系住民を虐殺した後のまち、ブヌットに戻り、日本軍の暴政の被害者となったという。
「悲惨な日々で、日本軍は多くの決まりを強行した」と馮さん。 軍票が際限なく発行され物価が高騰し、配給も食料の在庫が底を突き名ばかりに。 学校に駐屯した日本兵には90度のお辞儀を求められ、「尊敬が足りない」とみなされれば左右の頬を平手打ちされたといい、「日本軍は残忍、気まぐれで規則を守らず、悪行の限りを尽くした」と振り返った。
一方、祖父がシンガポールで日本軍に虐殺された歴史研究家の林少彬さん(64)は、 1944年にジャカルタで破傷風菌を使って約370人を死亡させる など、日本の南方軍が東南アジア各地で行った人体実験を報告。中国系住民の虐殺を「80年前のチャイニーズーヘイト」と非難した。
さらに、シンガポール占領後の日本軍による中国系住民の虐殺を巡り、ウェブ百科事典に「アヘン麻薬貿易組織・抗日分子」などの摘発のためと書かれていると指摘。 日本軍がアヘンを東南アジアに押しつけていた実態を無視している とし、「言葉を失う。日本の皆さんに対策を期待する」と訴えた。
(柏尾安希子)
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