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2021年12月29日
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テーマ: ニュース(95847)
カテゴリ: ニュース
横浜市で、市民団体が旧日本軍が東南アジアを侵略した際にどのような加害行為があったかを学ぶ集会を開いたことを、12日の神奈川新聞が次のように報道している;




 集会は市民団体「アジア・フォーラム横浜」の主催で、12月8日の開戦の日に合わせて毎年開催。28回目の今年はマレーシアの中国系小学校の元校長で、中国とマラヤ(マレーシアの前身)の2ヵ所で日本による侵略を経験した馮篤生さん(88)が被害を語った。日本軍が中国系住民を虐殺した後のまち、ブヌットに戻り、日本軍の暴政の被害者となったという。

 「悲惨な日々で、日本軍は多くの決まりを強行した」と馮さん。 軍票が際限なく発行され物価が高騰し、配給も食料の在庫が底を突き名ばかりに。 学校に駐屯した日本兵には90度のお辞儀を求められ、「尊敬が足りない」とみなされれば左右の頬を平手打ちされたといい、「日本軍は残忍、気まぐれで規則を守らず、悪行の限りを尽くした」と振り返った。

 一方、祖父がシンガポールで日本軍に虐殺された歴史研究家の林少彬さん(64)は、 1944年にジャカルタで破傷風菌を使って約370人を死亡させる など、日本の南方軍が東南アジア各地で行った人体実験を報告。中国系住民の虐殺を「80年前のチャイニーズーヘイト」と非難した。

 さらに、シンガポール占領後の日本軍による中国系住民の虐殺を巡り、ウェブ百科事典に「アヘン麻薬貿易組織・抗日分子」などの摘発のためと書かれていると指摘。 日本軍がアヘンを東南アジアに押しつけていた実態を無視している とし、「言葉を失う。日本の皆さんに対策を期待する」と訴えた。
(柏尾安希子)


2021年12月12日 神奈川新聞朝刊 25ページ 「日本軍による被害を証言」から引用

 本来であれば、自国の歴史は学校教育で学ぶべきところ、わが国の戦後のスタート時点で政権を担当した人材は多くが戦前の天皇制国家を推進してきた人々であったために、戦後の民主主義教育のスタートは多くの手枷足枷をはめられた不十分なものでした。そのため、戦後の教育を受けた多くの国民の歴史認識はかなり曖昧になっています。そのような歴史認識の欠陥を多少とも是正するために、被害国の生の声に耳を傾け加害国の国民としての歴史的責任を自覚することは、今後の東アジアの発展に必要不可欠の要件であると思います。





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最終更新日  2021年12月29日 01時00分05秒


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