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2023年01月28日
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テーマ: ニュース(96532)
カテゴリ: ニュース
敵基地攻撃能力の保有、軍事費の倍増、原発再稼働と新設、日本学術会議への介入を正当化する法律の改悪と、平和国家から戦争国家への転換を一挙にすすめる岸田政権について、法政大学名誉教授で前総長の田中優子氏は15日の東京新聞コラムに、次のように書いている;




 ジョン・レノンにはもう一つ、「イマジン」という反戦歌がある。これも思い出しておきたい。 「そのために殺したり死んだりしなきゃならない、そんな国家なんていうものが無い世界を想像しようよ」 というくだりは多くの人が知っていると思うが、それに「宗教も」という言葉が続く。今はそれが突き刺さる。

      ◇ ◆ ◇

 反戦とは何か。理屈ではなく、「戦争は嫌だ、やめろ」という叫びである。年が明けた時私は、日本人は今からその「叫び」の準備が必要なのではないか、と思った。

 「人間から獣がはい出している」。これはノーベル賞作家のスベトラーナ・アレクシエービッチさんがウクライナ侵攻について問われた時の言葉である。元旦の朝日新聞で目にした。対岸の火事ではない。

 昨年の12月2日、自民党は公明党と「敵基地攻撃能力」保有を正式合意した。やはり「宗教も」なのだ。軍事費の倍増、原発の継続新設も決まった。そして12月6日、内閣府は「日本学術会議の在り方についての方針」を一方的に決定し公表した。 学問とは中長期的視点で社会や人類や地球の将来を議論し社会に問うことがその役割だ。政治的意思決定とは異なる自律的な価値観と組織が必須である。 今はそれを、政治的意思に従わせようとしている。

 敵基地攻撃能力保有、軍事費の倍増、原発の継続と新設、そしてこの日本学術会議への介入は全て関連している。そしてこれらは、 日本が戦時体制に入りつつある、 ということを指し示している。さかのぼってみれば森友学園問題は、国有地を与えることによって教育勅語を教える学校を認可する意図であった。 学問と教育と家庭を支配するのは、人の心を制御するファシズムの常套手段である。

      ◇ ◆ ◇

 しかし平穏な正月を迎えた日本人には、戦時体制とは思えないかもしれない。そう思っているうちに、ある日それはやってくる。

 日中戦争が「満州事変」という名で始まり、日米戦争が宣戦布告なしに真珠湾攻撃で始まり、ウクライナ戦争が「特別軍事作戦」という名で始まったように、戦争は突然始まり、その原因は一方的に相手にあるとされる。つまり「防衛のため」と言い続ける。

 だから、反戦の準備をしよう。戦争の用意がどこでどうされているのか伝えるべきだろう。戦争が何をもたらすのか伝えることも必要だ。あとは歌で、短い言葉で、行動で、そしてやがて、一揆の日がやってくる。何より心の準備が必要だ。


2023年1月15日 東京新聞朝刊 11版 5ページ 「時代を読む-反戦準備」から引用

 「敵基地攻撃能力」について与党の自民党と公明党の合意が成立したのは昨年12月2日であったとのことであるが、どのような話し合いの結果「合意」したのか、後日、情報公開法に基づいて資料請求しても全ページ黒塗りの「資料」を渡されただけだったという報道があった。与党同士の話し合いでどんな結論が出ようと、それは内輪の話であって、国家の基本方針とするのであれば国会で議論を尽くし、国民も納得する結果を得るべきである。そもそも、わが国の基本方針は「専守防衛」であり、不当に襲いかかってきた「敵」を撃退する分には憲法違反ではないが、「敵基地」ともなれば相手側の国境の内側にあるのだから、それを攻撃するには相手側の国境を越えて侵入して行かなければならず、この時点で「専守防衛」を逸脱することになり「憲法違反」は明白である。私たちはあらゆる手段を講じて、岸田政権の暴走を阻止しなければならないと思います。





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最終更新日  2023年01月28日 01時00分07秒
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