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在米のあるアラブ人風刺家は「この数週間で西洋はかつてないほど道徳的に腐敗した」と言ったが、「西洋」ではなく西洋の支配層と言うべきだろう。 「私たちの名の下にガザ市民を殺すな」と叫ぶ多くのユダヤ人 を含む欧米各国の大規模反戦デモや、警告を無視して競技場でパレスチナの旗を大量に掲げるスコットランドのサッカーファンを見ればわかるように、 「過去にホロコーストがあったから、どんな状況でもイスラエルが犠牲者だ」という世論操作は、そういつまでも民衆には通用しない。 それに気づかず、反戦デモを「ヘイト」と呼び一蹴する英国閣僚の欺瞞(ぎまん)は衝撃的だ。
日本の外務大臣も「イスラエルは自国を守る権利を有する」と軍事行動を容認しているように見える。占領地で日々犯されてきたイスラエルの国際法違反を長年放置しながら、武力行使については法を引き合いに出す人種差別に非戦国家日本が付き合うことは、ガザの人々から見れば英米の一貫した偽善より衝撃的だろう。これも民意を反映していないことが唯一の慰めだ。それを世界に知ってほしい。
(文筆家)
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