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2023年12月11日
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テーマ: ニュース(96533)
カテゴリ: ニュース
中東の疫病神と言う形容が最も相応しいイスラエルについて、東京新聞論説委員兼編集委員の田原牧氏は11月22日の同紙に、次のように書いている;




 イスラエル側の犠牲者は1200人。民間人に限れば建国以来最大で、パレスチナ側も1万3千人を超えた。

 ハマスの急襲に驚いたが、次第に違うことが気になり始めた。中東に長年携わる研究者の発言の少なさである。

 私たちは「人の命は平等」と教わってきたが、この紛争ではその常識が通じない。

 パレスチナ自治区ガザだけでも、イスラエルとハマスは2008年から21年にかけ4回衝突した。犠牲者数はパレスチナ側か約4千人、イスラエル側は約100人。今回も10倍もの開きがある。

 この不均衡さは捕虜交換にも表れる。1985年にはイスラエル兵3人とパレスチナ人1151人が交換され、2011年はイスラエル側1人に1027人のパレスチナ人が釈放された。同胞愛の美名の裏にイスラエル側が見なす命の価値の格差が透ける。

そもそもイスラエル建国運動の標語は「民なき土地に土地なき民を」だった。先住民だったアラブ人は不在者にされた。 この事実と命の価値の格差は無縁ではなかろう。

欧州の植民地主義もそれを後押しした。 イスラエル建国前、パレスチナは英国の統治下だったが、土地の帰属を検討した委員会で後に首相となるチャーチルはこう語った。

 「厩(うまや)の犬が長らくそこに寝そべっていても、厩についての権利は持たない」。アラブ(パレスチナ)人は人間として扱われなかったのだ。

 歴史をたどれば、欧州(ロシアを含む)のユダヤ人差別が事の元凶だった。ロシアや東欧でのポグロム(ユダヤ人迫害)、フランスのドレフュス事件(ユダヤ人将校へのスパイ冤罪事件)、ドイツ・ナチスのホロコーストなどがイスラエルの建国を誘った。

 素朴な疑問が浮かぶ。迫害されたユダヤ人がなぜ、パレスチナ人を迫害するのか。

 かつてイスラエルの旧国家宗教党(極右)の長老、ヨセフ・ブルグ氏に尋ねた。彼は「ナチスには最小の倫理しかなかったが、われわれには倫理観がある」と答え、パレスチナ人への迫害を否定した。

 ただ、左派系知識人の一人は「虐待の連鎖の一種かも」と説いた。虐待を受けた子どもが後に虐待をする親になるという知られた現象だ。

 今回、襲撃したハマスについてもうんざりする。イスラムの教義に基づく聖戦やイスラエルへの抵抗の大義は理解する。だが、住民に犠牲を強制し、それを政治宣伝に利用するやり口は常套手段だ。

 ただ、身近な大日本帝国を振り返っても大義による死の強制はハマスに限らない。

 命の価値の不平等、虐待の連鎖、大義による死の強制。目新しくない野蛮さが繰り返され、いまも目前で展開されている。人は進歩しているのか。その回答への逡巡が研究者の寡黙さの一因かもしれない。
(論説委員兼編集委員)


2023年11月22日 東京新聞朝刊 12版 6ページ 「視点・私はこう見る-人は進歩しているのか」から引用

 人は進歩しているのか、というタイトルであるが、これに対する答えは「No」である。人が成し遂げたことで、明らかに進歩しているのは科学技術である。これが進歩した理由は、この分野では人がウソをついても即座にそれがウソであることがバレてしまうから、ウソが通用しない。だから、この分野は急速に進歩したのだと思います。しかし、政治や経済の分野では、幸か不幸かウソをついても、それがウソだと判明するまでは一定の時間がかかるため、ある程度時間が経ってしまえば、ウソであったことがバレても、そのまま修正もしないで通用してしまうのが政治の世界だから、その昔、チャーチルが「パレスチナに先住民がいるなんて言っても、厩に勝手に寝そべっている犬には、別に何の権利もありはしない」とウソをついたのが、この度の中東紛争の「始まり」なのだ。世界の政治をリードする指導者が大嘘つきであったがために、中東に紛争の火種が持ち込まれ、その紛争地に大量殺戮兵器を次々と持ち込んでは利益をあげるアメリカの兵器産業が隆盛を極めているのだから、とても「人が進歩」する余地はないのが現状だと思います。





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最終更新日  2023年12月11日 01時00分07秒
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