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2024年01月23日
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テーマ: ニュース(96860)
カテゴリ: ニュース
元日から大地震に見舞われ航空機事故まで起きた今年の正月について、現代教育行政研究会代表の前川喜平氏は7日の東京新聞コラムに、次のように書いている;




 地震は自然が起こす天災、航空機事故は人間が起こす人災だ。天災は防げないが人災は防げる。しかしこの二分法で全て割り切れるわけではない。地震は正確な予知はできないが予期はできる。能登半島の活断層の存在は知られており、大地震の危険性は専門家の間では認識されていた。その危機感が行政や住民と共有されなかったため防災対策が遅れたとすれば、その結果は人災だ。

 羽田の事故では管制の指示を海保機が取り違えた可能性が高い。二重三重の防止策があっても、勘違いによる過失が防げなかった。「間違える」という人間の天性に由来する点では、天災の要素も含まれると言える。

 ではウクライナやガザの悲惨な戦災は、何か引き起こしたのか。戦争は人間の故意によって起きる。その意味では完全な人災だ。かつて哲学者の田中美知太郎は「平和憲法だけで平和が保証されるなら、ついでに台風の襲来も禁止しておいた方がよかった」と言ったが、人災と天災を同一視した妄言だ。人間が起こす戦争は人間が防ぐこともできる。防げる戦争への準備でなく、防げない天災への対策にこそ税金は使うべきなのだ。
(現代教育行政研究会代表)


2024年1月7日 東京新聞朝刊 11版 17ページ 「本音のコラム-天災と人災と戦災」から引用

 天災と人災に関する前川氏の指摘は正にその通りであるが、この文脈に田中美知太郎氏の「平和憲法だけで・・・」の発言を引用するのは「場違い」というものではないかと、私は思います。「平和憲法だけで平和が保証されるものではない」という指摘は実際にその通りであり、わが国の憲法には「国の交戦権を認めない」とはっきり謳ってはいるにも関わらず、安倍政権以来わが国政府は自衛隊が集団的安全保障に基づいて、例えば米軍と共に紛争地の戦闘行動に参加することは憲法違反ではない、との見解を採用しており、憲法に平和主義を明記していても、自衛隊がいつどこで米軍と共に戦争に参加してもおかしく状態になっているのが現状であることを見れば、田中美知太郎氏の発言は、平和憲法があるからと言って国民が油断していると、あっという間に反故にされるぞ、という警鐘だったのではないかと、今にして思います。





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最終更新日  2024年01月23日 01時00分07秒


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