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ビデオゲーム世代とはいえ、人工知能で作成したというこのロゴに、隊員が違和感を持たなかったなんて本当にあり得るだろうか。 今のところ日本はまだ専守防衛の平和国家で、自衛隊の主な使命は事実上、戦争ではなく災害時の救助などだ。そういう彼らの好感度に、このロゴはそぐわないと誰も、年長の上官も、思わなかったとは信じ難い。 もしやこれは、「もう時代が変わった」ことを私たちがどこまで受け入れるかを試すリトマス紙だったのではないかと訝(いぶか)ってしまう。幸い、否定的な反応を示してロゴを撤廃に追い込んだ国民は、その「試験」に合格したが。
あるいは、自民党の会合で国歌を歌うなど、権力との距離がおおっぴらに縮まる中、国民感情に対するアンテナの感度が鈍っていたのだろうか。国民が抱くイメージと隊員の自己イメージがズレていないといいのだが。
国民の過半数が憲法9条は変えないほうがいいと答え、貴重な連休にもかかわらず「改憲反対」「戦争反対」と訴える集会に大勢の人が参加しても、為政者に届く気配がない現状では、つい勘ぐってしまう。
(文筆家)
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