2019/02/13
XML
【Photo of the Day= Arizona's Monument Valley = by N.Geoglaphic】

【B.G.M. of the Day= Sorcerer 1967 =】
【 虎子/ココの誇顧/ココ; 彷徨癖者・如水が愛犬のココ(ボクサー犬)の悲嘆・感嘆 / 02月13日
​​​
モンゴルの牧畜の死骸はプラスチックまみれ......朝青龍が挑む「羊たちの沈黙」
= NewsWeek_Column_2019年02月09日、 ユーラシアウォッチ 楊海英・本誌コラムニスト(静岡大学教授、日本名は大野旭)


「死んだ羊の胃袋の中には、草よりもプラスチックが多かった」「腸もプラスチックで詰まって、死んでいった牛は何頭もいた」
こうした嘆きを私は90年代から、中国内モンゴル自治区の草原で聞かされていた。当時は高度成長期の中国が生産する大量のプラスチック製品がモンゴル人の牧畜地帯に持ち込まれ、問題となっていた。カラフルなプラスチック製品は白く変色し、何年たっても緑の草原に散らかったまま消えなかった。

草が生えそろわない春先に、羊や牛は草原のプラスチックを食べ、消化されずに体内に蓄積されてしまう。それらは何日たっても排泄できずに、次第に弱って死んでいく。運よく体外に排泄できたとしても、既に家畜の体にプラスチック成分が吸収されていたはずだ。

「人間は乳製品と肉を通して、家畜が食べたプラスチックを摂取している。規制しないと、いつか毒となって人類全体を侵食する可能性がある」と、遊牧民は警鐘を鳴らしていた。しかし、草原の民の声に耳を傾ける識者は中国にもモンゴルにも、世界にもいなかった。遊牧民のちっぽけな家畜よりも経済成長が優先されたからだ。



プラスチックが家畜を媒体に人間の体を侵食しているだけでなく、環境破壊にもつながっている。草原に捨てられた空のペットボトルが太陽光を浴びて反射し、枯れ草に引火する草原火事がほぼ毎年のようにモンゴルで発生している。

「飲んだら持ち帰ろう」というキャンペーンを数年前から先頭に立って進めている人物がいる。日本の大相撲で活躍していた元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジだ。日本の合理的なゴミ処理法を熟知しており、母国に導入しようとしているが、モンゴル国民の反応は冷淡だ。「飲んだら、草原へポイ」という習慣はなかなか直らない。

海洋汚染対策には熱心
自然生まれの木製品や毛皮類を歴史的に利用してきた遊牧民は、「物はやがて全て自然に返る」という見方を持つ。だからプラスチック製品の処分に無頓着なまま、今日に至った。カザフスタンやウズベキスタンも同じだ。

ユーラシアの草原地帯では以前からプラスチック製品による環境汚染と、人類への脅威が懸念されていた。だが国際社会に注目されることはなかった理由は、「羊は鯨に及ばないから」という見方がある。

近頃、欧米の環境保護団体がプラスチックごみ問題に熱心になっているのは、昨年春頃から死んだ鯨の体内でプラスチックごみが続けて見つかったからだろう。鯨は世界規模で回遊する。スペインやインドネシアの海岸に打ち上げられた鯨のほとんどが胃袋にプラスチックごみをため込んでいた。

鯨を特別視する欧米はついに重い腰を上げて、プラスチック製品の規制に前向きな姿勢を示すようになった、と遊牧民社会でプラスチックごみの調査研究をしてきた私にはそう見える。

海洋プラスチックごみ問題については、カナダで昨年6月に開催されたG7(主要国首脳会議)でも議題に。40年までに100%回収を数値目標とした「海洋プラスチック憲章」が採択されている。しかし、アメリカや中国など大国が自国の経済活動が制約されるのを懸念し、抵抗を示している。



今年6月、20カ国・地域(G20)首脳会議が大阪で開かれる。安倍晋三首相はプラスチックごみによる海洋汚染問題に取り組む姿勢を示しているし、1月の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)でも既にそうした趣旨の演説をしている。

日本が先頭に立ってプラスチックごみ問題に取り組む際には、欧米が重視する海の鯨だけでなく、広大なユーラシアの乾燥地に生息する羊や牛の胃袋にも配慮してほしい。欧米の鯨重視の姿勢にはイデオロギーや政治的な思惑も見え隠れする。そうしたしがらみのない羊と牛こそ、全人類の問題として合意しやすいはずだ。<本誌2019年02月12日号掲載>

市場経済で遊牧民は貧困化──独裁者復活がモンゴルを救う? = NewsWeek_Column_2019年01月11日、 ユーラシアウォッチ 楊海英・本誌コラムニスト(静岡大学教授、日本名は大野旭)
記事詳細URL: ​ https://www.newsweekjapan.jp/youkaiei/2019/01/post-32.php
カザフ人2000人の中国大量出国は、ウイグル人抹殺の予兆なのか  = NewsWeek_Column_2019年01月26日、 ユーラシアウォッチ 楊海英・本誌コラムニスト(静岡大学教授、日本名は大野旭)
記事詳細URL: ​ https://www.newsweekjapan.jp/youkaiei/2019/01/2000.php ​ 



古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい--------------
【壺公夢想;紀行・随筆・探検譜 http://thubokou.wordpress.com/
【疑心暗鬼;民族紀行・歴史紀行    http://bogoda.jugem.jp   】
【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜   http://blog.goo.ne.jp/bothukemon
・・・・・
スマイル
クリック 宜しく・・ ブログランキング・にほんブログ村へ ・・ 人気ブログランキングへ ・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
​​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019/02/13 05:50:06 AM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Profile

涯 如水

涯 如水

Category

Free Space

※ お願い
下記リンクの移行は本稿(左側⇦)下端部のURL:より

【閑仁耕筆;探検家・挑戦者・登山家の譜講】
・ハインリッヒ・ハラー/オーストリア;- 01~XX節(2014-04-08)
・ジョウジ・マロリー/イギリス;- 01~09節(2014-04-06 )
・ラインホルト・メスナー/イタリア ;- 01~04節(2013-10-29)
・ウーリ=-・ステック/スイス  ;- 01~03節(2013-10-19)
・アナトリ・ブクレーエフ/ロシア ;- 01~06節(2013-10-13)
・探検家フリチョフ・ナンセン博士; - 01~12節(2013-10-13)
・探検家ゼブ・ホーガン博士;- 01~09節(2013-09-28)

【壺公夢想;Home_Page・夢想空間】
紀行随筆
・汗血馬の故郷へ;
・天山南路・歴史紀行;
・天山・草原のシルクロード;
・天山・激動の草原地帯;
紀行エピローグ・写真随筆;
西域人物伝・ティムール;
西域人物伝・ティムールの系譜;
ティムールの系譜“ムガル帝国”;
ジンギスハーンの系譜
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第一部・第一章ジュチ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第一部・第二章バトゥの野望
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第二部チャガタイ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第三部オゴデイ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第四部トルイ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第五部フレグ家の覇権
騎馬遊牧民族
・匈奴の勃興と移動
・欧州・アッチティラの動乱
・ジュンガリア =最後の騎馬遊牧民国家=
絹繡之路(シルクロード)夜咄
・シルクロード夜咄・四駿四狗
・シルクロード夜咄・智謀の将
・シルクロード夜咄・運命の綾
ムガル帝国・建築文化

Calendar

Archives

2026/08
2026/07
2026/06
2026/05
2026/04
2026/03
2026/02
2026/01
2025/12
2025/11

Favorite Blog

米騒動 New! beabea65さん

青空日和 紘子.さん
TOKKOの 詩的な生活 T0KKOさん
しあわせが似合う人 Melody*さん
わたしのブログ 穏やかな海さん
ユーラシア大陸を旅… ユーラシア人さん
気ままにいろいろ NAKA3さん
花*hana*花 *紫陽花*さん

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: