2019/10/30
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【 虎子/ココの誇顧/ココ; 彷徨癖者・如水が愛犬のココ(ボクサー犬)の悲嘆・感嘆 / 10月30日
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「こわもて」プーチンに下手に出ても日本はナメられるだけ (2/2)
= NewsWeek_Column_2019年10月23日、 外交官の万華鏡 河東哲夫


ウクライナの南方モルドバでは、これまでの数年間ウラジーミル・プラホトニュクというマフィア的実業家が国内の利権と政権を握り、親EUを標榜して外部勢力を締め出してきた。しかし6月に米ロとEUが手を握ってプラホトニュクを追い落とし、彼は外国に逃亡した。

ところがアメリカとEUはその後の手間とカネを惜しむ。ロシアはそこに付け込んでモルドバとの軍事協力を進め、空港や海への出口を買収する構えを見せる。ウクライナではゼレンスキー新大統領が東部情勢収拾のためロシア側と兵力引き離しによる停戦で合意したが、反対勢力の批判などで膠着状態に陥った。ゼレンスキーはロシアへの「全面降伏」を迫られようとしている。

ロシアは第二次大戦直後のソ連のように、西欧との間に緩衝地帯をつくる企てに着手したのだ。だが「西側」は何もしない。トランプ米大統領にとって、政府がやってきたこと、やっていることは人ごと。自分の再選のためには何でもたたき売って恥じることがない。EUは国内で手いっぱい。これまでの「西側」はメルトダウンしたのだ。

プーチンは2000年の大統領就任直後は西側の仲間入りをしたがった。しかし西側は遅れたロシアを軽蔑するばかりか、旧ソ連のバルト諸国にまでNATOを拡張した。この屈辱と安全保障上の危機意識が、今のプーチンを動かしている。その意味で、今のロシアは冷戦時代のソ連よりも予測不可能で核兵器の引き金を引きやすい――ロシアの軍事専門家アレクサンドル・ゴルツは近著の中でそう言っている。

だがロシアの経済はプーチンの自尊心を支えられまい。筆者がモスクワで乗ったタクシーのタジク人運転手は言っていた。「この頃タジク人はロシアよりアメリカ、韓国に出稼ぎに行きたがる。(通貨ルーブルが下がったので)ロシアでの稼ぎは割が悪い」。プーチンがロシアの「主権」を守ろうとして仕掛けたクリミア併合は制裁となって跳ね返り、折悪しく原油価格まで落ちる。



プーチンが何かというと引き合いに出す奇抜な新型兵器も、試験で事故を起こすばかり。制裁で半導体や工作機械の入手が滞れば軍備近代化も宙に浮く。

ロシアへの対応を変えよ
だがロシアはこのように「ズボンが半分ずり落ちている」のに西側向けのこわもてを日本にも向け、「領土問題は解決済み。日本はアメリカに従属する半主権国家だから、話し合ってもらちが明かない」と公言する。最近は日本へのイージス・アショア配備にしきりと文句を言う。おそらくこれを口実に、極東に新型の中距離巡航核ミサイルを配備するつもりなのだろう。

ロシアへの出方を変えるべき時だ。日本は領土問題で、欧州と違って極東の戦後の国境はまだ法的に未画定であることを強調すべきだ。ロシアの新型ミサイル配備にもパニックにならず、自らの巡航ミサイル配備を正当化する理由にすればいい。他方でロシアの国民一般とは共感の基盤をつくっていく。

ロシアには下手に出てもばかにされるだけ。拳を見せつつ握手もする重層的アプローチで臨むべきだ。<本誌2019年10月29日号掲載>



中国は政治も経済も矛盾だらけ──それでもこの混沌は今後10年変わらない =前節= 
= NewsWeek_Column 2019年10月24日(木) ユアンユアン・アン (ミシガン大学准教授・政治学)
中国では習近平(シー・チンピン)国家主席が2012年に反腐敗運動を開始して以来、共産党幹部を含む150万人以上が摘発された。江蘇省で揚州市書記や南京市長を歴任した季建業(チー・チエンイエ)もその1人。今ではすっかり賄賂と醜聞のイメージが付きまとうが、失脚前は冷酷さと有能さで知られ、「建国以来、江蘇省に最も貢献した指導者」と呼ばれた。

中国の政治体制を評価するとき、専門家の見方は「儒教的合理主義派」と「懐疑派」に分かれる。山東大学政治学部のダニエル・ベル学部長は前者の代表格で、官僚が「能力と価値観」に基づきトップダウン方式で選ばれるこのシステムを、民主主義に代わる優れたモデルとして国外にも広めるべきだと考える。

一方、後者の代表格である米クレアモント・マッケンナ大学のミンシン・ペイ教授や作家のゴードン・チャンなどは、中国共産党は腐敗の末に、すぐにも崩壊するだろうと以前から主張し続けている。ペイは中国の体制を「不正利得と放蕩に満ちあふれ、無法地帯と化している」とまで言う。

しかし、どちらの見方も正しくない。中国では腐敗と効率が同居し、補強し合っている。前出の季がいい例だ。彼は大胆な都市再開発事業によって揚州を瞬く間に有数の観光地に変えた。「ブルドーザー市長」の異名を持つ彼の市書記時代に、揚州の1人当たりGDPは江蘇省の平均を初めて上回った。

同時に、季の取り巻きは私腹を肥やした。季への高額な贈り物や賄賂と引き換えに、公共事業をほぼ独占的に受注した。こうした企業の1つ、ゴールド・マンティス社の利益は、6年間で15倍に増加。季が経済活性化に励むほど、腐敗は広がった。



古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
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Last updated  2019/10/30 05:50:05 AM
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