2021/02/07
XML
【Photo of the Day= snowy mountain peak = by N.Geoglaphic】 
【B.G.M. of the Day= Jazz Today - vol.9 (Full Album) =】
【 虎子/ココの誇顧/ココ; 彷徨癖者・如水が愛犬のココ(ボクサー犬)の悲嘆・感嘆 / 令和3年02月07日 】
​
​ 世界で加速するAIの軍事利用 新時代の日米同盟にも課題=中節
                                                                                             __米国が抱える「苦悩」​

= WEDGE Infinity 2021年2月1日 齊藤孝祐 (横浜国立大学研究推進機構特任准教授)


 その一方、AI導入を通じてシステム制御が人間の手を離れることへの警戒も早い段階から見られる。AIはあくまでも人間が利用するものであって、それにとって代わるものではないという方針はここ10年ほど一貫しており、特に自律型致死兵器システム(LAWS、右表)のような殺傷兵器の導入には、国内外の議論で抑制的な態度を示し続けている。並行してAI倫理や安全基準の策定も進められており、米国は軍事安全保障分野におけるAI利用のあり方を、まさに走りながら考えている状況にあると言えよう。

 なぜ米国でこのようなAIへの取り組みが加速しているのか。背景の一つとして、冷戦後に米国が享受してきた国際政治上の優位が失われつつあるとの認識がある。特に昨今の中国の経済・軍事両面での興隆、そして14年のクリミア併合問題を契機に改めて警戒されるようになったロシアの動きは、こうした懸念を急速に顕在化させた。

 もう一つ、米国自身が財政面で厳しい状況に置かれたことも重要な背景である。アフガニスタン、イラクでの軍事行動が長引くことで戦費がかさみ、08年には追い打ちをかけるようにリーマン・ショックが発生したことで、予算環境は大きく悪化した。加えて、冷戦終焉から続く兵器のハイテク化志向が装備品の調達価格を高騰させてきたことも問題であった。

 そうした中で膨大な資源を割き、中国やロシアとの軍拡競争を真っ向から引き受けるのは難しい。冒頭で紹介した第三次オフセット戦略はこうした諸々の制約の中で、中国やロシアに対する長期的な優位を確立しようと模索するものであった。

 そのための一つの手法として、AIやロボティクス、ビッグデータ解析、宇宙関連技術、3D造形など、米国側に競争優位があると見られていた分野に着目し、技術的な非対称性を利用して戦略全体における優位を獲得しようと試みたのである。また、こうした取り組みを進めるために、国防イノベーションユニット(DIU)の設置に代表される民間セクターとの連携を加速させたのも大きな特徴である。

 トランプ前政権の政策はオバマ政権の実績を否定しながら組み立てられていくことに一つの特徴があったが、AIを含むこれら先端技術の開発・利用をめぐる取り組みに限れば、表現は違えども、その多くが踏襲されたといってよい。しかし、それを取り巻く環境は、オバマ政権で想定されたものとは異なり始めており、現在、米国は難しい局面に立たされている。



中国の猛追で揺らぐ技術優位性 _____ バイデン政権が抱える課題
 注目すべき環境変化として、当初想定された技術上の優位性が揺らいでいることがある。もとより、技術的優位を利用した戦略形成そのものは、米国の政策史において目新しいものではない。第二次世界大戦後にはソ連の陸軍力に対抗するべく核戦力の強化が進められた(第一次オフセット戦略)。

 その後、米ソ間の核戦力が均衡すると、通常戦力のネットワーク化や精密化につながる技術導入が進められ、再び戦力の非対称化がはかられるようになる(第二次オフセット戦略)。第三次オフセット戦略もまた、当初は同様に米国と中ロの間にある技術の非対称性を利用するかたちで進められたわけだが、中国の急速な技術的キャッチアップによってそのような前提が崩れてきているのである。

 もっとも、AIについては、第三次オフセット戦略が掲げられたオバマ政権末期には必ずしも実用レベルの技術を保有していたわけではなく、米国政府もそれを自覚していた。16年10月にはAI戦略に関する二つの文書が発表されているが、そこでは広範な論点が提起される一方で、汎用(general)はおろか用途を限定した特化型(narrow)AIですら発展の初期段階にあるとの認識が示されている。
だからこそ、米国は民間も含めたAI分野での競争力を高めつつ、それによって国防分野でのAI活用を進めていくという段取りを必要としたのである。

 中国に対する米国の公式な脅威認識の変遷を見るにあたり、たとえば毎年発表されている「中国の軍事力」に関する議会報告書は一つの参考になる。そこでは軍民融合への警戒という文脈で17年ごろからAIが取り上げられるようになっており、その後これまでとは逆に中国の技術的リードが問題視されるようになっている。

 同報告書に限らず、中国AIの脅威は政府内外で語られるようになり、場合によっては「スプートニクショックに匹敵する」とまで表現されるようになっている。実態がどうかという問題は別にあるものの、少なくとも表向きの議論ではAIの技術的優越に基づく戦略形成という主張はこのあたりから難しくなってきている。

 AIの利用方針をめぐる論争もある。冒頭で述べた通り、LAWSに対しては機械が人間を殺戮することへの批判、あるいは機械に意思決定を委ねてしまうことへの懸念は根強く、それは理由は異なれど、世論はもとより政府や軍の内部にも存在する。

 AIの利用方針をめぐる価値意識の問題は、民間との連携においても重要な課題を投げかける。AIの開発やデータ活用にはグーグルやマイクロソフトなど「GAFAM」などの大企業やスタートアップ、大学などの協力も欠かせない。だが、そうした民間組織がいかなるときも、もろ手を挙げて国防総省の事業に参加するわけではない。

 実際、グーグルは社内の反対によりデータ処理アルゴリズムの開発プロジェクト(MAVEN)や新規のAIインフラ事業(JEDI)への入札から撤退し、その後兵器や人を害する技術を追求しないとの原則を発表するなど、自社の規範を追求するケースもある。



古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい--------------
【壺公夢想;紀行・随筆・探検譜 http://thubokou.wordpress.com/ 】
【疑心暗鬼;民族紀行・歴史紀行    http://bogoda.jugem.jp   】
【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜   http://blog.goo.ne.jp/bothukemon 】
・・・・・
スマイル
クリック 宜しく・・ ブログランキング・にほんブログ村へ ・・ 人気ブログランキングへ ・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021/02/07 05:50:05 AM
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Profile

涯 如水

涯 如水

Category

Free Space

※ お願い
下記リンクの移行は本稿(左側⇦)下端部のURL:より

【閑仁耕筆;探検家・挑戦者・登山家の譜講】
・ハインリッヒ・ハラー/オーストリア;- 01~XX節(2014-04-08)
・ジョウジ・マロリー/イギリス;- 01~09節(2014-04-06 )
・ラインホルト・メスナー/イタリア ;- 01~04節(2013-10-29)
・ウーリ=-・ステック/スイス  ;- 01~03節(2013-10-19)
・アナトリ・ブクレーエフ/ロシア ;- 01~06節(2013-10-13)
・探検家フリチョフ・ナンセン博士; - 01~12節(2013-10-13)
・探検家ゼブ・ホーガン博士;- 01~09節(2013-09-28)

【壺公夢想;Home_Page・夢想空間】
紀行随筆
・汗血馬の故郷へ;
・天山南路・歴史紀行;
・天山・草原のシルクロード;
・天山・激動の草原地帯;
紀行エピローグ・写真随筆;
西域人物伝・ティムール;
西域人物伝・ティムールの系譜;
ティムールの系譜“ムガル帝国”;
ジンギスハーンの系譜
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第一部・第一章ジュチ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第一部・第二章バトゥの野望
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第二部チャガタイ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第三部オゴデイ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第四部トルイ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第五部フレグ家の覇権
騎馬遊牧民族
・匈奴の勃興と移動
・欧州・アッチティラの動乱
・ジュンガリア =最後の騎馬遊牧民国家=
絹繡之路(シルクロード)夜咄
・シルクロード夜咄・四駿四狗
・シルクロード夜咄・智謀の将
・シルクロード夜咄・運命の綾
ムガル帝国・建築文化

Calendar

Archives

2026/10
2026/09
2026/08
2026/07
2026/06
2026/05
2026/04
2026/03
2026/02
2026/01

Favorite Blog

スカルノ5 New! beabea65さん

青空日和 紘子.さん
TOKKOの 詩的な生活 T0KKOさん
しあわせが似合う人 Melody*さん
わたしのブログ 穏やかな海さん
ユーラシア大陸を旅… ユーラシア人さん
気ままにいろいろ NAKA3さん
花*hana*花 *紫陽花*さん

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: