2021/11/02
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【忘備忘却録/きょうの過去帳・狂貢: ◎ 阪神タイガース記念日。1985年に日本一になったことを記念して制定された。そりゃあ優勝回数が少ないからね。こっつら 自慢ではないが・・・・・(巨人ファン談) 。 ◎ 横浜で通訳をやっていた方が、庶民に漢字を教えるために新聞を創刊(1874年)。これが読売Gの親会社が前身。球界の盟主を自認する読売Gの体質同様、上から目線な態度はこの頃からの伝統 。 ◎ インターネットに虫が湧き、数千台のコンピュータが発病(1988年=R・T・モリスが世界初のMorris wormを放出) 。 】
【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和3年11月02日 】
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​有権者に届かない政治家の言葉を言語学的視点から考える​
= NewsWeek_Column 2021年10月29日(金) アルモーメン・アブドーラ(東海大学教授、日本語日本文学博士)


衆議院選の投票が間近に迫っている。民主主義の祭典の1つである「議会選挙」のレースを懸命に走ろうとする各政党や候補者がテレビとラジオの政見放送やネット配信動画などを通じて有権者に政策やビジョンを語りかける。しかし世論といえば、いつものように関心が薄いことに変わりはない。

これは何も今に始まった話ではなく、日本の政見放送の開始には長い歴史がある。戦後初の総選挙となった1946年(昭和21年)4月の第22回衆議院議員総選挙に際し、NHKのラジオ第1放送において初めて実施されたという。これに加わったのが、SNSなどによる情報発信や動画配信である。

そこで最大の武器となるのは、言葉である。そう、立候補者や政党代表が有権者に向けて発信しているメッセージを載せた言葉だ。その言葉のいかんこそ、国民を投票所に向かわせる効力があるとされている。

有権者が失望する理由
完璧な調査を行ったわけではないが、この1週間で調べた政見放送や候補者のキャッチフレーズなどには、こんな言葉や表現が多用されている。

「国民を守る」「暮らしを守る」「子供を守る」「支え合う社会」「コロナ禍との戦い」「新しい時代を〜とともに」「〜を支給する、給付する」「新しい資本主義」「積極財政」「国難を乗り越える」「暮らしに希望を」「新しい時代を切り拓く」「ジェンダー平等社会」「国民に寄り添う」「日本の未来を描きます」「捧げる政治」「元気な日本と経済」「未来への責任」「デジタル化」、「次の日本に責任」「社会保障」「気候変動」など。

こうした耳あたりのよい言葉は果たして有権者に響いているのだろうか。

政党の訴える内容はさまざまであるが、2種類の語彙的パターン(性質)や意味的カテゴリーに分けることができる。意味的カテゴライズでは、1つは政党がこれまで成し遂げてきたことのアピール(与党)、もう1つは、これからやっていく、実現していく政策や目標などといったところである。

しかし、与党や野党のどちらにしても、国民目線と言いながら、語っている言葉のほとんどが大局的・マクロ的視点による公約や目標(社会保障、気候変動、積極的財政など)が多い。

候補者が訴える内容の気持ちを伝える語彙的カテゴリー(語彙の種類)でも、2パターンの使用が見られる。1つは、「国難を乗り越える」「国民に寄り添う」「日本の未来を描きます」のように比喩的意味の言葉で、もう1つは「デジタル化」「気候変動」「積極的財政」などのように専門性の高い語彙(専門語)である。



しかし、この2パターンの語彙的表現のいずれも有権者にとって、候補者の考えやビジョンが容易に受け取れるものではないようだ。特に若い世代には難しく感じる可能性が高いだけでなく、「どうせみんな同じことを言っている、守るって何?そんな大きな話は私に関係ない」と逆に失望の気持ちを肯定化してしまう可能性もある。

気持ちを鼓舞する内容ではない
もう1つの特色としては、未来へのポジティブ思考より「暗い」あるいは「辛い」現実を連想させる言葉が多い。投票に行かない、あるいは行ってもしょうがないと考える若い世代に響くような内容と思えないものだ。未来に向けて、ミクロ的な視点で語りかける立候補者や政党が全くいないわけではないが、やはり、多くの言葉が気持ちを鼓舞する内容ではないことは確かである。

数年前に総務省が行った18歳選挙権に関する意識調査(男女3000人)では、選挙の情報収集について「インターネットのニュースサイト」や「街頭演説」よりも、「テレビのニュースや報道番組」「政党や候補者のポスター」と回答した割合が高かった。

ここもやはり若い世代の関心向上という課題において視覚的手段が、伝える言語によるメッセージ性の影響力よりも高いことがうかがえる。ちなみに同調査の別の質問では、投票に行かなかった理由として「選挙にあまり関心がなかったから」の割合が高かった。

そもそも私たちは何かに関心を向けると、認知力とその効果が高まる。そして、注意力や集中力を結集することによって、周りで起きていることに気づかないことがある。同様に、有権者が候補者や政党が発するメッセージ(情報)を認知するためには、集中的にその情報に注意を向ける必要があるようだ。

処理する情報が複雑で難解であればあるほど、より多くの注意力や集中力、認知的労力が必要になり、それ以外の情報に注意を向けることは困難となる。そのため、候補者や政党が真剣に訴えようとしている内容やメッセージを理解するのを途中で放棄してしまうことが多い。

「人たらし」の不在
このような言語の認知システムの特徴を考えると、人間の言語的情報処理や解釈は自分にとって価値のあるものしか選択しないことに気づく。つまり注意を向けるなら、それなりの効果や見返りが欲しくなるのは人間の認知システムの本質である。そして、その注意を引く認知的効果次第で投票への関心が高まったり下がったりする。

複雑な構造のようで、極めてシンプルな話である。自分にとって身近で期待できる言葉にこそ価値を見出すこと、それが人間の求める情報と言葉の関係である。

リーダーとして武将や部下からも信頼の厚かった豊臣秀吉の魅力について、司馬遼太郎はこう記している。「人たらしの天才」と。人とのボーダーレスの力を秘めたこの「人たらし」という資質こそ日本のリーダーの強みのはずであるが、今のこの時世では類稀なる資質であろう。



古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
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Last updated  2021/11/02 05:30:06 AM
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