モンゴメリー ・Rosa Parks Library and Museum ・Civil Rights Museum ・Dexter Avenue King Memorial Baptist Church(Martin Luther King Jr.が牧師をしていた教会) ・Martin Luther King Jr. Home
バーミンガム
・Kelly Ingram Park ・Civil Rights institution
さて…、と今日一日の重い内容をきちんと見る覚悟を決め、宿を出る。
一つ目は、その後大きく全米に広がっていた公民権運動の波の発端となった、バス・ボイコット事件のローザ・パークスという黒人女性の博物館「Rosa Parks Library and Museum」。 トロイ大学の一角がそうだ。 彼女は、仕事帰りに乗ったバスで、白人に席を譲らなかったことから逮捕された。 人種分離法が施行され、日常生活のあらゆるところで、黒人は隔離、差別されていた。 バスの席、レストラン、お手洗い等、全てが白人と黒人と分けられていた。 当時のアラバマ州知事ジョージ・ウォレスの掲げたスローガンが、 「今日も人種隔離。明日も人種隔離。 人種隔離フォーエバ~!」。
今日の2つ目、「The Civil Rights Memorial」(このホームページには、全米にあるいまだに活動 しているKKKを始めとする過激派グループのリストや写真も掲載されており、見るだけで恐ろしい)
途切れることなく水が流れるこの水盤には、1954年の Brown v. Board decision/ブラウン対教育委員会(*)から1968年のキング牧師暗殺までの公民権運動の功績と、その間犠牲となった人々の名前が刻まれている。 そして背後の壁面には、キング牧師が用いた有名な言葉が彫られている。 "Until justice rolls down like waters And righteousness like a mighty stream" 「公儀を水のように、正義をいつも水の流れる川のように流れさせよ」(アモス書第五章24節)
慰霊碑の側に無料のパンフレットが置かれており、公民権運動と犠牲者たちの写真入りの略史に なっている。 そしてこの慰霊碑の横には、Civil Rights Memorial Centerがあり、教育活動用のシアターや 教室などがある。
*Brown v. Board decision/ブラウン対教育委員会 1954年、それまで「Separate but equal」(分離するけど平等)という、矛盾大有りの制度的人種差別が行われていたアメリカの教育システムに、白人と黒人を隔離すること自体が違憲であるとの 判決が下った歴史的判決。 カンザス州のトピカという町で、子供を家の近くの学校に通わせたいと思った数家族が、そこが 白人専用の学校だったため入学を断られ提訴。 同様の訴訟が各地で起こり、最高裁審理の際に一つにまとめられ、Oliver Brown牧師が原告団 団長だったため、この裁判は、彼の姓Brownで呼ばれることになり、Brown vs Board(ブラウン 対 教育委員会) decision(判決)と呼ばれている。 バス・ボイコットでもそうだったが、これで学校での差別がなくなったわけではない。 彼らの長い道のりは、まだまだ続く。
今日の3つ目「Dexter Avenue King Memorial Baptist Church」。 州庁舎と目と鼻の先にあるこの教会は、Martin Luther King Jr.が牧師として赴任してきた教会で、 モンゴメリーで2つ目に古い黒人バプテスト教会。 ここで彼は、1954年~1960年の間牧師を務め、バス・ボイコットを組織し、公民権運動の中心に なっていく。