この日の3軒目「Dexter Avenue King Memorial Baptist Church」(Martin Luther King Jr.が牧師を務めていた教会)で、思いがけず礼拝に参加することが出来、本物のゴスペルに感動し、 キング牧師も立ったであろう祭壇で27代目・Michael Thurman牧師のする説教を聞くことが 出来た。 ピアノにベースやドラムの加わったゴスペルは、本当に素敵で映画のワンシーンのようだった。 悲しい過去を持ったこの人たちの歴史を思うと、素敵だの感動だのと言う言葉は不謹慎かもしれないが、それでも私は、彼らの歌を聞いて感動するし、サーマン牧師の話に深く頷き、こうして礼拝に参加出来たことを心から幸せに思い、ここに来れたことに感謝する。 全部が休館で、なんだそりゃな予定を立てたオットに感謝だ。
* この教会爆破事件に大きなショックを受けたWilliam Baxley は、大学卒業後、27歳で史上最年少の州司法長官となり、1971~1979年の2期を務めた。 州司法長官となった彼は、教会爆破事件の再調査を開始。 が、FBIの資料が閲覧禁止になっていたり、KKK(過激な白人至上主義団体)から脅迫状が届いたり、そして事件から10年も経っていたこともあり、調査は簡単にはいかなかった。 KKKから届いた脅迫状に対して彼は、州の公式書面で「My response to your letter of February 19, 1976, is--kiss my ass」と返したというが、本当か。 とても素敵。 *「1976年2月19日付けのあなた方の手紙に対する私の返事は、クソくらえ、だ」 そしてとうとう彼は、1977年、KKKの一員である容疑者一人を 有罪に持ち込むことに 成功する。 2000年5月になってようやくFBIは、この教会爆破事件はKKKの分派の犯行と公表。 先に逮捕された一人のほか三人の有罪を主張、内一人は既に死亡していたが、残りの二名を逮捕。 少女たちの死から40年近く経っていた。