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2006年01月16日
XML
カテゴリ: 映画
製作年:2003年

監督・脚本:アンドレ・テシネ
出演: エマニュエル・ベアール、ギャスパー・ウリエル

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<内容>
時は第二次大戦、ドイツ軍がパリを陥没し、人々はドイツ兵の追っ手から逃れるため、あてもなく南へ南へと向かっていた。
その最中、未亡人オディーユと二人の子供は ドイツ軍機の攻撃を受ける。
その時二人を助けてくれた青年イヴァンと行動を共にするようになり、ついに無人の村の音楽家の屋敷に住むようになる。


 最愛の夫を戦争でなくし、生活も戦争によってつぶされ、身も心も当てもなく翻弄しているオディーユ。


 二人とも死ぬほど愛を渇望しているのに、あまりにも傷つきすぎて、人を信じることや愛することに臆病になりすぎている二人。


 そんな彼らがたどり着いたのは 人一人いない無人の村。
森の奥の閉ざされた村の閉ざされた家で、彼らは擬似家族生活を営みます。
それによって、彼らはそれぞれ足りない家族の断片をつなぎ合わせるのでした。


母は 頼れるべき亡くなった夫を、

息子は 強さと厳しさを教える父を、

娘は 家族を導く強く頼もしい父の存在を、

青年は 今まで持つ事のなかった家族の団欒を、

愛する対象である女性を、

そして、母のぬくもりを。


そう、イヴァンにとってこの「かげろう」の世界に 決して彼の得ることの出来ない幸せが全てあったのでしょう。



より厳しく自由のないシチュエーションでは人は怯え、孤独で上も下もなく皆平等で、弱い者同士身を寄せ合って生きなければ、押しつぶされてしまいます。逆にイヴァンにとって生き易い状況だったのかもしれません。
その戦争が終わったとき、イヴァンの生きられる世界=かげろうは消滅してしまったのかもしれません。 



フランス映画には この手の映画が多いですね。
傷つきすぎて、愛が欲しいのに、手に入れるともっと不安になるという映画。
フランスの国民性なのでしょうか。

これももう中盤で 結末がわかっちゃいましたね。

でも、映画全編に流れる美しい調べや、丁寧な生活描写などが、さすがアンドレ・テシネ監督といったとこでした。


べアールは官能的な未亡人役がばっちり合っていたし、ギャスパー・ウリエルは 『ロングエンゲージメント』の好青年と違って、野性的で粗野な孤独な青年をうまく表現していました。同一人物とは思えないほどでした。





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最終更新日  2006年01月18日 01時50分51秒
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