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2007.08.01

北京ヴァイオリン…　素晴らしい音楽映画です。

(2)

テーマ： DVD映画鑑賞(14668)

カテゴリ：映画鑑賞レビューは→ほ

Nobubuさんのおすすめ

原題 TOGETHER
北京ヴァイオリン
(2002年／中国)

監督	チェン・カイコー
脚本	シュエ・シァオルー
音楽	チャオ・リン

　　リウ（リウ・ペイチー）は食堂の料理人をしながら、男手ひとつで愛情深く育てた。
　　貧しいながらも、父子で支えあい、心豊かに懸命に生きていた。

　　リウはチュンを一流のヴァイオリニストにするのが生き甲斐で、3歳から習わせ、
　　5歳になると毎年コンクールで1、2位を取るほどの実力をつけていた。

　　息子の才能を信じていたリウは、地道に貯金をし、ついに北京のコンクールに
　　出場することになった。大都会の一流の教師に習うのが目的だ。

　　北京に着いた日、チュンは一人の女性に出会った。資産家の男性に貢がれて
　　生活するリリ（チェン･ホン）だった。ガサツでワガママなリリに振り回されながらも、
　　互いの心の隙間を埋めあうように、2人の間には次第に友情が芽生え始める。

　　大会でチェンは5位だったが実力では1位だったといわれた。資金とコネがなけ
　　れば出世できない世界だったのだ。しかし、親子は諦めなかった。

　　音楽の世界に絶望していたヴァイオリン教師チアン（ワン･チーウェン）は、リウの
　　必死の願いを聞き入れ、才能あるチュンに接し徐々に生気を取り戻していく。

　　だが、リウはチアンの指導に限界を感じ、有名な若手ヴァイオリニストを育てた
　　ユイ教授（チェン・カイコー）に指導を託そうとするが、反発するチュン。突然
　　チュンは大切なヴァイオリンを売ってしまっていた。・・・・・　　

　　　　　　　全編に流れるクラシック音楽と中国音楽の調べが、登場人物の感情を表現し、
　　　　　　　音楽だけでも聞き応えのある素晴らしい作品です。

　　　　　　　13歳の多感な時期の少年の言葉は少ないですが、女性への淡い思い、少し
　　　　　　　重く感じ始めた父親への反発、恩師への複雑な思いが切々と感じられ、そして、
　　　　　　　ひとつの事実に、錯綜していた思いが一変します。

　　　　　　　父と子の絆を描いた感動の映画ですが、人によって二分する結末だと思います。　
　　　　　　　さて、あなたなら、、、。

　　　　　　　主演のタン・ユンは、音楽学校に通いヴァイオリニストを目指す少年です。
　　　　　　　演奏のリアルさも、感動を添える素因でしょう。実際の演奏は、劇中にも登場
　　　　　　　する新進気鋭のヴァイオリニスト、リーチュアンユンだそうです。

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