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【古本】天 -天和通りの快男児- [1~18全巻] (著)福本伸行「アカギ死んださ」と主人が言った時、他殺だろうな、と思いました。華麗な打ち筋で人を魅了する稀代の博徒、赤木しげる。彼は、裏世界でプライドを賭けて闘う勝負師だから、マトモな死に方するはずない。「刺されたの?」「いいや自殺。」自殺!?彼に目を留めたのは、「ああ、おれのアンコはそこにある。」と静かに、なんでもないことのように、伏せられている牌をひっくり返した時です。なんてカッコイイ。(これが赤木しげるの四暗刻地獄まち-すーあんこぢごくまち-)その後私はファミコン麻雀の域を出ることなく、(つまりは生身の人間と卓を囲むことただの一度もなく)、ある日「清一一通(ちんいついっつう)」だと思って上がった手が「九蓮宝燈(ちゅうれんぽうとう)」であったことが分かって怖じ気づき、いとも簡単に麻雀から遠ざかり、赤木しげるとも遠ざかってしまったのでした。病に冒され、自分が自分であるうちに死んでゆこうとする彼に天が「無念じゃねえのかよっ…!」とかき口説いた時の赤木の、天への言葉。「ああ…無念…無念だ…!くたばるのは無念…しかし…仕方ないのさ…これも…!無念であることがそのまま「生の証」だ……!思うようにいかねえことばかりじゃねえか…生きるってことは…!不本意の連続…時には全く理不尽な…ひどい仕打ちだってある…!けどよ…たぶん…それでいいんだな………無念が「願い」を光らせる……!」(*)何故彼は「このこと」を知ってたんだろう。最期まで自分をコントロールして逝ったアカギに作者はどうしてこんなことを、言わせたのかな。私のような、大多数の人のような、そして恐らく、ヒット作に恵まれるまで長らく悪戦苦闘し続けた作者にこそ、ふさわしい、言葉。天才の名をほしいままにしたアカギに、自殺すること以外の無念て、なんだったんだろう。どんな「願い」を持っていたんだろう。私にはわからないけれど、「このこと」を知っていた闇に降り立った天才・アカギは今私にとって一番カッコイイ不良中年です。(1999年9月26日 享年53)(*)BANBOOCOMICS『天 麻雀東西決戦 最終章 欠片』より引用しました。中古 コミック 漫画 全巻 セット 古本 ファンブック【在庫1セット!!】アカギ 悪魔の戦術
2009年10月18日
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「ワーファリン」は、薬の名前です。この名前を見ただけで、私がどんな業界にいるか、その業界でもどんな症状を診る所にいるのか、おわかりになる方いらっしゃいますね。私の今の勤務先では「血液サラサラにするお薬」と説明しているようです。「おくすり110番 病院の薬がよくわかるホームページ」というサイトによると、「血管内で血液が固まるのを防ぐ強い作用があ」るということで、どうやって防ぐかというと、「血液の凝固系に関係しているビタミンKの働きを阻止します。」約款・特約・免責・金融商品販売法と、やたら細かい文字と売上数字ばかりが並ぶ業界にいた私には、聞きなれないカタカナ言葉に、別世界に来たのだということを思い知らされました。「ああ、あそこに犬いてますやろ」私の初めての就職先は大阪のコンピュータスクールでした。引っ越し荷物をほどくためのはさみを出発するときに預け、伊丹空港で受け取る時、受け取る場所が分からなくで、空港の警備員のような人にお聞きしました。とても親切に、にこやかに、その中年男性は答えてくれました。でも私には、初めて住む知らない土地の言葉であるとともに、これから入る「社会」から聞いた言葉として、あの時の不安な胸騒ぎとともに、20数年経った今でも耳に残っています。「うちの○○○、××だから」これは私が長くいた業界に入ったばかりの頃すでにベテランだった女性社員の方から聞いた言葉。私に1から仕事を教えてくれた人でした。自社の商品を売ってくださる人たちへのこの言葉は、あんまりだと思いました。長く居てお互いの人間関係が、信頼とか、仲間意識とか、結束とかそういうものとは程遠い、もっと言い難い、複雑でさまざまな情やかけひきが絡み合った一筋縄ではいかない人間関係であることが分かりました。きっとその女性社員は、そんな苛烈な関係に揉まれ、いろんな感情を持ち、要約するとそうとしか言えなかったのでしょう。3年後、理由を言わず退職して行きました。これからどんな言葉が、どんな気持ちを伴って、私の胸に刻まれていくことでしょうね。自分に引き出しがあって、いつの間にかそこから取り出せる言葉ができたということに、ちょっと驚いています。私にも人生というものがあり、「転機」というものがあったんだなあ。なんちって
2009年10月18日
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