大人の歯列矯正・インプラント体験日記
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先日テレビで金銭的に余裕のある人が、歯科クリニックを訪れ歯の手入れにお金を掛けているという話を紹介していた。その男性は30歳~40歳ぐらいの人だが、歯並びはそれ程悪くないが全体的に歯が茶色っぽいので「ホワイトニング」を施術してもらいに来ているとの事だった。一般的にホワイトニングというのは、自分もやったことあるが、歯に薬液(恐らく強力な漂白剤のようなもの)を塗布して、そうした茶色い歯を明るい色に改善するという処方だ。生まれ持った歯の色には個人差があるので、ペンキのように真っ白にはならないが、もしタバコのヤニやワイン・お茶の渋等で着色されているような場合は改善される。自分も歯列矯正が完了した後、試しに施術してもらった。歯列矯正の費用に含まれているので、この2回分については追加費用がかからない。実際に施術したときの日記にも書いたかと思うが、ホワイトニングはとにかく痛い。歯茎をビニールのようなもので多い、歯だけが露出した状態で薬液を塗布するのだが、そのときからチリチリと痛い。施術が終わると、僅かに白くなった気がするが、元の歯が真っ白なわけではないので、先の通り劇的な変化は見られなかった。そしてこのチリチリ感がしばらく続く。ホワイトニング完了後の状態がどの程度続くかは、その後の食生活や手入れによっても違うので何ともいえないが、せいぜい数ヶ月だ。自分は真っ白な歯を見せることで、美的にどうとか、初対面の印象がどうとかは、日常生活で全く必要が無いので、このチリチリ感と引き換えに数ヶ月の「チョイ白」状態が与えられたぐらいでは全く割に合わない。結果、この1回でホワイトニングはやめた。さて話はこのテレビで紹介されていた男性に戻る。彼が「ホワイトニング」と称していた治療には「120万円」もかかるとのこと。いや普通のホワイトニングはいくら自由診療とはいえそんなにかからないはず。不思議に思いながら見ていると、クリニックの院長らしき歯科医が嬉々として術式を説明し始めた。現在の健康な歯を全て削って三角形の山形にし、その上から真っ白な歯を被せるとのこと。それ「ホワイトニング」じゃなくて「差し歯」だよね?そりゃ120万円かかるわ。しかもテレビで紹介されていたのは3本を1塊にしたブリッジだった。自分は20代の頃に前歯1本を失った。欠損した歯の両側の健康な歯を削り、しかも神経を取り払ってブリッジで差し歯にした。その当時は歯列矯正や差し歯に関する知識が全く無く、差し歯というのは必ず神経を処理するものだと思っていたが、最近になってそうでも無いという話を聞いて本当に後悔している。大人になってから、その欠損部分を埋めるように歯列矯正で差し歯ごと移動して一件落着したと思ったが、差し歯の一本が内部で虫歯になっていたため、インプラントにすることを余儀なくされた。神経を処理していなければ痛みで虫歯であることに気づいたであろうが、それが無かったため発見が遅れたのだ。最初に診てもらったクリニックでは、この虫歯になった差し歯の土台を抜歯して、隣の「健康な歯」を削り、反対側の差し歯とでブリッジにするという治療を提案されたが断った。歯の健康や将来的なQOLを考えるなら、できるだけ健康な歯は維持するべきで、神経を処理するしないに関わらず健康な歯を削るというのは最終手段であるべきだからだ。医者とか歯医者というのは、健康保険の範囲でできる治療と、そうでない自由診療との両方が行える。自由診療というのは患者の自由で選択する治療なので、必ずしも医学的に効果があると認められていない治療であっても医療行為として行うことができる。別の言い方をすれば、治ろうが治るまいが何をやっても構わないのである。自由診療の中にはもちろん、治療効果がハッキリしていなくても、癌の治療のように賭けで行うケースもあるが、審美的改善の歯列矯正や差し歯のように見た目だけを改善する術式もある。なぜ見た目だけを改善する術式を医者や歯医者が喜んでやるのか?それは保険診療に比べ治療費用を医者の裁量で自由に決定できるからで、患者が術後の何十年間も歯の手入れに苦労し、場合によっては差し歯と歯茎の間に隙間ができて口臭がひどくなり、高齢になると総入れ歯、総インプラントと、下り坂をまっしぐらというのが分かっていてもやめられない。モラルの高い歯医者なら「ホワイトニング」と称して「差し歯治療」など行わず、健康な歯は正しく手入れして今の状態を維持するように指導してくれるはず。というか医療に従事する人達にはそうした高いモラルを維持して欲しいと心から願っている。その結果として彼らの報酬が高くなるのは当たり前のことで、高い報酬のためにモラルを捨てるようなことはして欲しくない。彼らは神様にも悪魔にもなれるのだから。
2017.10.10