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心理学を交えながらアドバイスしてくれる本に出会えました。
ふりがなもついてあり、小学生くらいの人から読めそうなわかりやすい言葉と絵で、子ども向けに書いてあるようですが、アドバイスは的確で、大人の私にも響くものがたくさんありました。
アドラー心理学という言葉は知っているけど、詳しく心理学をわかっていない私ですが、難しい言葉はいっさいなく、すっと入ってくる言葉で、子どもたちのお悩みに、一問一答で答えてくれます。
⚫︎友達から無視された。どうしたらいいだろう。
⚫︎仲のいい友達がいなくていつもひとりぼっちだ。
⚫︎いじめられている子がいる。どうしたら力になれるかな。
⚫︎体や顔のことでからかってくる子がいる。
⚫︎お父さんとお母さんの喧嘩をやめさせたい。
⚫︎大人の言うことにはなんでも従わないといけないの。
⚫︎がんばってもうまくならない。向いていないのかな。
⚫︎やってみたいことはたくさんあるのに、続かない。
⚫︎将来の夢はなくちゃダメなの。
⚫︎仲良しだと思ってたのに、グループラインから外された。
などなど。
読んでいて、子どもたちも大変だよね‥と、自分の学生時代も思い出し、今の息子たちの人間関係を見ていても、子どもだって色々ある毎日を送っているんだなと痛感しました。
上記のようなお悩みに対して、
⚫︎それは思いこみから大袈裟に考えすぎてるかもしれないよ。もう一度ちゃんと聞いてみたらどうかな。
⚫︎お友達ができないと決めつけていないかな。
まわりに役立つことをしてみるのも一つの方法だよ。
⚫︎思っていることは言葉しないと伝わらないよ。
など、どれも心理学的な要素を踏まえながら、お悩みに丁寧に、的確に答えてくれていて、この本に小さい頃に出会いたかったなと本気で思いました。
印象的だったのは、
⚫︎苦手な子と仲良くなれません
のお悩みに対し、
苦手な友達と無理して仲良くなる必要はあるかな?
苦手な人は苦手のままでいいんだよ。
10人いたら、そのうち1人くらいは苦手に感じてしまうことはあるんだよ。
普通に接していたら、苦手な気持ちが自然になくなることもあるんだよ。
⚫︎いやな誘いを断りたいけど、なんて言えばいいのかな。のお悩みに対して、
大事なのは君がどうしたいか。
嫌なら断っていい。
家族と出かけるからと理由にしてもいい。
うそをついて断ることは、心が痛むかもしれないけど、でも断らないと、自分にもうそをいることになるよ。
断る勇気をもつことで、友達関係はとても楽になるよ。
など、今の私にも響きましたし、こんなふうにアドバイスができる人になりたいなと思いました。
小学生の息子は、もう悩みごとは全部全部話さない年ごろになりました。
なんかあるんだろなと思い話をきくと、隣の席の子が叩いてくる。やめてと言ってもやめないと言ったり、
家で友達とゲームをしていても、ゲームの上手い下手があり、やっぱり上手い子が強く、下手な子は楽しくなさそうだったり‥。
そういうところから、人間関係を学んだり、困ったときどう対処していくかを学んでいくのだと思うのですが、過保護や過干渉になってもいけないし、どこまで大人が口をだしていいのか、迷うことが日々たくさんあります。
どれもその場その場で状況は違うし、何が正解かもわからないけれど、心理学をもし学んでいたら、考える軸というか芯というのか、そういうのができるのかもしれないなと思いました。
アドラー心理学は、人が幸せに生きていくための考え方や関わり方を示した心理学だと書いてありました。
難しいとばかり思っていた心理学という分野でしたが、自分もまわりも、救われる考え方をもてる一つの方法なのかもしれないなと思いました。
素敵な本でした。
おすすめです♪
おしえてアドラー先生!こころのなやみ、どうしたらいいの?【電子書籍】[ 八巻 秀 ]