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2020.10.10
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カテゴリ: 囲炉裏と火鉢
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父は嘘をついていた。僕は二十歳になって、事実を知った。だが、ほんとうにたいせつな真実というものは、父と過ごしてきた日々にあったのかもしれない
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重松清の「とんび」。
読み始めたのはかれこれ4,5年前になるでしょうか・・・・
しかし、そこから何度も挫折し、中断し、また読み直すも続かなかったのは、なにせ泣けて泣けて読む場所とタイミングを選ぶ作品だったからです。(苦笑)

今日は一日、囲炉裏端で読んで読んで読みまくりました。
奥の間で一人でしたから、何度も鼻をかみ、ボロボロ泣かされながらも、人目を気にせず最後まで読み切ることができました。
いろいろな泣ける場面はありましたが、ここはもう、1行読んでは鼻をかみ、また1行読んで鼻をかんで、前に進みませんでした。


あいにくアキラには会えませんでしたが、編集長の計らいで、アキラが入社試験の際に書いた作文を読ませてもらえることになったヤスさん。
作文のテーマは「嘘と真実について」。
そのテーマに対して、アキラは父であるヤスさんのことを書いたというのです。

ヤスさんがついたアキラへの嘘・・・それは、亡くなったアキラの母親がヤスさんをかばって死んだのではなく、息子であるアキラをかばって死んだという真実、だったのでした・・・。

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和尚の手紙を読んで初めて気づいた。僕は確かに、母は父をかばって死んだんだと思い込んでいた。だが、ほんとうに、ただの一度も、「父のせいだ」とは思わなかったのだ。父は告白したあと「恨んでもいい」と言った。僕もそのときはうなずいた。それでも、父を恨むことはまったくなかった。我慢したのではなく、そんな思いはいっさい湧いてこなかったのだ。そのことが僕はうれしい。僕自身ではなく、僕に恨みを抱かせなかった父を誇りに思う。父は嘘をついていた。僕は二十歳になって、事実を知った。だが、ほんとうにたいせつな真実というものは、父と過ごしてきた日々にあったのかもしれない。
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アキラは、気が付いたのでした。
ヤスさんがついた嘘の裏にある真実・・・それだけ息子であるアキラを愛し、守り続けてくれていたことに・・・・・
父と息子2人、肩寄せ合って過ごしてきた日々の生活の中に・・・ヤスさんの真実の愛情を。






この時期に、この物語を読み終えることができて、私は本当によかったと思っています。

今よりも前に読み終わっていても、あとに読み終わっていても、私にはこの物語の内容はこれほどまで強くは響いてこなかったかもしれません。
今だから痛いほど共感できますし、泣けますし、また頑張ろうと思うことが出来ます。


気が付くと、囲炉裏から火鉢に移した炭は、完全に燃え尽きてしまっていました。
囲炉裏に火を入れてから9時間。
なかなかの火持ちですね。

囲炉裏と火鉢に感謝・・・ですね。







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Last updated  2020.10.10 21:26:53
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