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2020年01月27日
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2019 年 11 月 8 日

「これはメディア業界全体に関わる事件である。」

SPIEGEL 誌の元記者で、記事捏造事件を起こした #Claas Relotius。彼に関する Wikipedia の項目が書き換えられ、事実に反する内容になっていたことが分かった。上記鍵括弧中の引用は、Relotius の捏造スキャンダルが公になった直後に、Springer 社取締役 Mathias Doepfner が捏造事件の全容解明の重要性について述べた言葉である。

———
Wikipedia の Claas Relotius に関する記載内容を歪曲しようとする行為が、数か月にわたり行われていたという報道があった。この企ては失敗に終わったというものの、そこでは偽造された WELT 紙の新聞記事の掲載というようなことまで行われていたという。

記事捏造事件を起こした SPIEGEL の元記者 Claas Relotius に関する Wikipedia の項目で不正な書き換えが行われていたとスイスの新聞 Tages-Anzeigers 紙 が伝えた。Wikipedia はユーザーの誰もが参加できるインターネット百科事典だ。この Relotius の捏造行為を矮小化しようとする試みは、書き換えの根拠となる情報源の提示を求めた Wikipedia の熱心な参加者や管理者による対応により終息した。

同紙の報道によれば、Wikipedia 上で元 SPIEGEL 記者の印象を覆そうとしたこの企みには複数の人物が関与しており、いくつかの異なるユーザー名のもとで書き換えが行われていたという。ただし、Relotius に好都合な内容への書き換えを着々と進めたのが、同一人物の仕業である可能性についてはまだ分っていない。

一例を挙げよう。Relotius のキューバに関するルポにある男性が登場する。彼は実在しないとみられていたが、Wikipedia で編集に参加した一人は、彼が実在する証拠を見つけたと主張したという。しかし、この証拠はニセモノであった。また、Tages-Anzeiger の調べによれば、大きな脚色も散見され、例えば Relotius は「現代の Karl May」になったなどと書かれている箇所もあった。

Wikipedia における Relotius に関する記事に脚色を加えることが一体誰のために行われたのかははっきりしていない。しかし、その影響はとても大きかった。その記事は 64 万回以上も検索され、閲覧回数もとても多かった。2018 年 12月23日、つまり Relotius の捏造事件公表の数日後に、ユーザーの一人は次のように書いている。「この記事は頻繁に閲覧されています。良い記事を書く励みになります」。しかし、それは良い記事とは正反対のものであった。



「いったい君はどこでこのスクリーンショットを撮ったのか、説明してもらえないだろうか」と 9 月 22 日に 「Altersegler」というユーザーが、この疑わしい WELT 紙紙面のスクリーンショットを撮ったユーザーに質問した。数時間後「Snapperl」という名のユーザーが回答した。「Alstersegler さん、悪いけれども、それは価値のある質問だとは思えないし、考えすぎなんじゃありませんか?そのスクリーンショットは私のタブレット端末で撮りました。君たちがそれをどうしようとも、それは全く君たちの自由ですよ!」と。実際には、スクリーンショットの紙面は存在せず、ニュースも実在しないニセモノであった。

本物の Relotius は、実際に弁護士を通じて Moreno の著書に対する法的手段をとっている。WELT 紙によれば、彼はその本の中には 20 もの事実に反している箇所があると主張しているが、そのほとんどは、取るに足らないものである。Claas Relotius の弁護士である Christian Schertz 氏は、メディア関連法の専門家だ。WELT 紙は彼に、Relotius 側からの訴えと Wikipedia 記事書き換え問題との間の関連性の有無について知っていることがあるかと質問をしたが、答えは得られてていない。

他方、Tages-Anzeiger 紙の調査によれば、調べた 8 つのユーザーアカウントのうち 5 つが同一のコンピューターから操作されていることがわかった。現在これらのユーザーアカウントは解除されている。ひとりのユーザーは コンピューターの IP アドレスをさらしてしまっていた。その場所は北ドイツの一地方で、Relotius の出身地でもある。ある Wikipedia の参加者の目にも、Relotius 支持者のこの入念なやり方は異様に映った。彼は次のように述べている。「PreRap と Snapperl のここでのやり口は、かつての Relotius のやり方そのもののように見えます。」

出典: Welt.de





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最終更新日  2020年03月07日 02時01分06秒
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