サンク・オ・ピエのレギュラーコースメニューは、前菜やメインスープがいろいろあり自由に選べるようになっています。
前菜は8種類くらい、スープは3種類、メインは8種類くらいありますから、Aコースだと8x3x8=192種類の選び方があり、Bコースは前菜が2皿なので、8x7x3x8=1344通りの選び方ができます。Cコースは2皿目がフォアグラと決まっていますから、Aコースと同じ192通り、Dコースはメインが2種類ですから、Bコースと同じで1344通りありますから、ディナーコースの選び方は約3000種類あることになります。
そのうえ季節や入荷の事情によって、前菜やメインの料理が入れ替わりますから、1年を通すともっと多くなります。順列組み合わせというのは恐ろしい数になるんですね。
たとえば野球の打順、、、だれがどの打順でも良いとして単純に計算すると、まず一番バッターは9人中の誰でもいいですから9通り。二番バッターは残り8名のうち誰でもいいですから8通り。というように順次決めてゆくと、、、9x8x7x6x5x4x3x2x1=362,880 36万通りあまりもあるんですね!
まあ、実際の野球の打順は打順ごとの役割がありますから、単純な順列組み合わせというわけにはいかないでしょうけどね、、、。
話がそれましたが、、そういうわけでサンク・オ・ピエでの食事はかなりのパターンがあります。3000通りと言ったら全部試すのには一人だったら毎日通っても10年はかかる計算です。このほかにも季節のコ-スもありますし、予約限定のコースもいくつかあり、さらにお任せコースもありますから、飽きることはないかと思います。
たまに、シェフは料理のレパートリーはどのくらいあるの?なんて訊かれますが、自分でももう分からないですね。とりあえず、クラシックなフランス料理のレシピだけで2万種類くらいは持っています。エスコフィエ3冊分ですね。まあ、それらは今の時代では予算や手間暇の関係でとても再現できないものも多いですが、1/3か1/4くらいは再現可能とすれば、クラシック料理だけで5000種類くらいですか、、。ヌーベルキュイジーヌ以降のモダン料理でもまあ数千はあるでしょう。まあ、これは他人のレシピですから、すべてレシピどおりに作るわけではないですが、、、。そのほかにも年に何品か新作も考えますので、今出来うる料理を順番に作っていったとしても死ぬまでに作り終わらないかもしれません。

三陸の生牡蠣をたまに仕入れています。結構大きくて、手のひらからはみ出すくらい。入荷があった時は黒板に書いてあります。それから、まだメニューにのせてませんが秋恒例のスモークサーモンも作りました。来週くらいからメニューにのせますが、このブログ見た方は言ってくれればお出しします。

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