幕張本郷の小さなフレンチレストラン   サンク・オ・ピエのオーナーシェフ、中村雅信の日記ページ

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Dec 14, 2016
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カテゴリ: シェフの雑記帳




 最近のフォアグラは大根添えです。これが一番人気があるかもしれません。


 トナカイ来ました。



 リースも。
 さて、鳥インフルエンザによるフランスとハンガリーからの家禽類の輸入停止措置は継続中で、当面輸入再開のめどは立っておりません。鶏関係、つまりニワトリ、鴨、ウズラ、鳩、ホロホロ鳥などとその副産物であるフォアグラは輸入が停止となっています。

 2015年の11月に発生したフランスの鳥インフルエンザがいまだに収束せず、輸入停止が丸1年以上続いています。輸入再開には、フランス国内で3か月以上鳥インフルエンザが発生しないことが条件なのですが、フランスの家禽類の上等なものは基本的に放し飼いですから、防疫という面では困難なんですね。フランスではなんと夏場も鳥インフルエンザが発生してましたから、このままだとかなり長期的に輸入再開は無いと思います。

 今年の夏ころには、日本国内のフランス産の冷凍物のフォアグラや家禽類の在庫も尽きて、フォアグラなどはハンガリー産に切り替えました。ところが、11月になってハンガリーでも鳥インフルエンザが発生して、輸入停止になりました。これで、日本に入ってくる家禽類のほとんどが入手不可能となりました。ハンガリーで鳥インフルエンザ発生前に出荷された鴨やフォアグラが冷凍コンテナで12月初めには到着予定だったのですが、厚労省の決定によりその荷物も受け入れ不可となったようです。というわけで、現在ハンガリー産の冷凍フォアグラの国内在庫がどの程度残っているのか?各方面に問い合わせてもなかなか見えてきませんが、11月の終わりころの時点では、どの業者さんも「12月に入ったらすぐに底をつくだろう」と言っていたのですが、今のところまだ入荷はあります。最近はフォアグラに関して問い合わせても、「そろそろ危ない」というだけで、明確な答えが返ってきません。

 というわけで、現時点ではフォアグラはまだ在庫があります。ただし、フォアグラ180gのポワレだけはお断りしております。まあ、いずれにせよ近々にハンガリー産の冷凍フォアグラの在庫は尽きるのは確実です。そうなると、かなり品薄になると思います。最終的にはブルガリア産のフォアグラがありまして、一応それを仕入れるルートも確保しましたので、サンク・オ・ピエから完全にフォアグラが消えるということは避けたいと思っています。まあ、ブルガリアもハンガリーの近隣ですから、いつインフルが出てもおかしくないのですが、、、。そうなると、残りはスペイン産というのもあるのですが、品質が納得いかないうえに妙に高額なのでスペイン産は使いません。

 日本でも北海道や新潟などで鳥インフルエンザが発生していますが、世界的に見ても増加傾向があるように思えます。 厚労省の資料です。

 上の資料をご覧になれば一目瞭然ですが、これは多すぎますね!そういうわけで。フォアグラ、特にフランス産に関しては、いつ輸入再開になるか全くわかりません。

プレクリスマスコース はまもなく予約終了となります。 クリスマスディナーコース は、23日と24日は満席ですが、21,22,25日はまだお席がありますので、ご予約お待ちしております。クリスマスディナーのご予約は基本的にメールでお願いいたします。





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Last updated  Dec 14, 2016 01:57:42 PM


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