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実家(群馬県太田市)の傍の民家です。
かつては、1階の囲炉裏の暖が2階の 蚕棚 を温め、
越屋根で、高低差に依る温度差換気しました。
夏は、南から来る涼風を入れ、北の クネ (防風林)や竹薮からの涼気の染みだしを受け、越屋根で熱気を排気します。

越屋根正面

西面、現在、2階はリホームし蚕屋から、部屋になってます。

別の建物ですが、内部からハイサイド窓
越屋根の窓の雰囲気は理解できると思います。

また、別の建物ですが、藁葺屋根。
断熱効果は抜群ですが、メンテや防火性がやっぱり、劣る。
実は私が小学校1年まで、実家は藁葺屋根でした。
かすかに記憶があります。

弊社で設計した2001年築の「搭屋のある家」(群馬県太田市)
コストがなく、外壁率を少なくするため、ほぼ正方形にした。
その欠点対策として、 中央部の採光、換気のため、搭屋 (越屋根)を設置しました。
近所の民家を意識して設計した訳ではないのですが、
時は違えど、合理的な考え方で行きつく所は同じでした 。
この頃は中気密でしたが、 雲杉 の 建具枠や 桐 の床の 無垢材 に 柿渋 を塗ってました。
10年も過ぎ、桐は今でも暖かく、抗菌性防水性のある柿渋はいい味出してます

2012年2月、今ちょうど引き渡しの「屏風ヶ浦の家」横浜市磯子区
3層階段吹き抜けの「トップライト」です。
南の風を受け、北の緑の滲み出しによる涼風を受け、
温度差換気で、 このトップライトから、排気します。
ただ、このトップライト、高めの勾配北側とは言え、日射の流入は凄い。
本当は ハイサイドがベスト 。
この下に地植えの植栽を計画してましたが、狭さと採光の関係で
エアプランツに変更となりました。残念!
ちなみに、次世代省エネ基準でエコポイントを貰います。

「屏風ヶ浦の家」2階リビングダイニングキッチンです。
左の窓が縦滑りです。 突き出して涼風 を得ます。
中央は吹き抜け廻り階段、ここから、トップライトで温度差換気します。
右の 檜3方無節7寸角大黒柱 の背割りは無垢材の証拠です。
今、戦後、定着した30年程度で壊して造り直す「大量消費大量廃棄」の「フロー」の時代から脱却し、「ストック」の時代へ変化してます。
先人の知恵と近年の技術を融合し、
かつて、「 田の字+土間 」と言う間取りで、何代にも 渡って住んできたように
現在の 長期優良住宅で 、何代も、ライフスタイルの変化に合わせる。
これからは、可変し住み続ける住宅が「 地球にやさしい 」、と思う。

エアコンのいらない家 [単行本]
山田浩幸 (著)エクスナレッジ
http://www2.odn.ne.jp/ymo/NoAirCH-20110630.pdf#search=' エアコンのいらない家'
<関連ブログ>
エアコンいらずの家:冬の結露を防ぐ。
http://plaza.rakuten.co.jp/colpisos/diary/201201230000/
エアコンいらずの家:冬の陽光を享受する。
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