《櫻井ジャーナル》

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2011.03.08
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 リビアの内乱がどのような幕引きになるのか、混沌としている。政府側の航空機を使った反撃で反政府側に一時の勢いがなくなったことに加え、イギリスやアメリカが介入を画策していることも混乱の一因になっている。

 「人道」を理由にした軍事介入も簡単ではない。何しろ、ユーゴスラビア、アフガニスタン、そしてイラクへ軍事介入する際にアメリカは「人道」も理由にしていたが、それは嘘だったことが明らかになっている。軍事介入に賛成であろうと反対であろうと、アメリカが人道的な立場から介入すると思う人は少ないだろう。ちなみに、飛行禁止空域の設定とは制空権の確保にほかならず、戦闘行為になる。

 ところで、3月3日にイギリス人、つまり6名のSAS(特殊部隊)隊員と2名のMI6(対外情報機関)メンバーが拘束された状況が少しずつはっきりしてきた。ちなみに、この集団が「外交団」でないことは早い段階で判明している。

ガーディアン紙によると 、3日の午前3時ころ、アルカハドラ農場の近くにヘリコプターが着陸した音に農場の警備員が気づいている。そのヘリコプターに8名のイギリス人が乗っていたのだが、彼らを迎えに行ったのが農場で管理職を務めていた「トム」という人物。MI6の人間だと推測されている。そして警備員に拘束され、反政府派のリーダーによって8名は解放されたわけである。

 その裏で何が画策されていたのかは不明だが、反政府派の指導者が外国とつながっていると疑われかねない状況になっているとは言える。イギリスの外相は改めて「外交団」を送ると語っているようだが、こうした発言はリビア政府にとって有利に働く可能性が高い。ベネズエラが提案した話し合いによる解決を拒否しているわけで、アメリカなりイギリスなりと手を組んで政府側と戦おうという姿勢が明確になると、多くのリビア人は離反するだろう。アメリカやイギリスの動きはリビア情勢を複雑にしている。





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最終更新日  2011.03.08 16:23:08


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