《櫻井ジャーナル》

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

サイド自由欄

寄付/カンパのお願い

巣鴨信用金庫
店番号:002(大塚支店)
預金種目:普通
口座番号:0002105
口座名:櫻井春彦

2011.03.28
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 言うまでもなく、日本列島の周辺は世界有数の地震地帯である。古来、巨大地震に何度も襲われてきた。こうした地域に原子力発電所を建設することは常軌を逸している。良からぬものに取り憑かれ、カネの亡者になっているようだ。

 地震に対する原子力発電の脆弱性を指摘する人は少なくないが、そうしたひとりが神戸大学の石橋克彦名誉教授。福島第1原発で事故が起こった後、同教授の警告はイギリスの ガーディアン紙にも取り上げられていた

 今回の事故が起こる前、自然からの警告もあった。2007年7月16日に起こった新潟県中越沖地震の際に起こった柏崎刈羽原発の事故である。この地震はM6.8にすぎなかった(今回の地震に比べ、エネルギーは約2000分の1)のだが、それでも大事故になる可能性はあったのだ。この警告を真摯に受け止めたのは石橋教授のほか、元原発技師の田中三彦氏や後藤政志氏ら。一方、原発利権派は無視した。構造的に見ても地震学的に見ても幸運だっただけなのだが。

 石橋教授は以前から東北の太平洋側で大地震が発生すると懸念していたが、それ以上に心配していたのが東海・東南海・南海巨大地震。現在の日本列島は東西の圧縮力が蓄積されていて、この歪みはこの地震が発生するまで解消されないという。そこで、浜岡原発を止めるべきだという議論が出てくるのだが、それ以外にも危険な原発は少なくない。福島第1原発の事故は、次の致命的な事故に対する警告なのかもしれない。

 東京電力が原発を建設する際に想定した津波は土木学会の原子力土木委員会津波評価部会が出した指針に基づいているそうだが、そのメンバーのいかがわしさを自民党の河野太郎議員が指摘している。 同議員のブログ では個人名が削られているので、それをつけ加えたものを本コラムでは掲載する。

《土木学会/原子力土木委員会津波評価部会(2011年3月)》

【主査】


【委員】
浅野 彰洋(四国電力 土木建築部)
秋山 隆(関西電力 土木建築室)
磯部 雅彦(東京大学大学院 大学院新領域創成科学研究科)
今村 文彦(東北大学大学院 工学研究科 附属災害制御研究センター)
蛯沢 勝三(原子力安全基盤機構 解析部)
大坪 武弘(九州電力 土木部)
河田 恵昭(京都大学防災研究所 巨大災害研究センター)
北川 陽一(日本原子力発電 開発計画室)
黒岡 浩平(中国電力 電源事業本部耐震土木)
小林 正典(東北電力 土木建築部火力原子力土木)

諏訪 義雄(国土交通省 国土技術政策総合研究所)
関島 正浩(電源開発 原子力事業本部原子力建設部)
高尾 誠(東京電力 原子力設備管理部)
高橋 智幸(関西大学 社会安全学部)
田中 良仁(中部電力 発電本部土木建築部)

中嶋 光浩(北陸電力 土木建築部)
能島 暢呂(岐阜大学 工学部社会基盤工学科)
野中 則彦(経済産業省)
平田 賢治(気象庁 気象研究所)
藤間 功司(防衛大学校)
堀江 正人(関西電力 土木建築室)
山中 佳子(名古屋大学地震火山・防災研究センター)

【委員兼幹事】
榊山 勉(電力中央研究所 地球工学研究所 流体科学領域)

【幹事長】
松山 昌史(電力中央研究所 地球工学研究所 流体科学領域)

【幹事】
安中 正(東電設計 技術開発本部)
稲垣 和男(ユニック)
池野 正明(電力中央研究所 環境科学研究所 環境科学領域)
及川 兼司(東京電力 原子力設備管理部)
栗田 哲史(東電設計)
木場 正信(エングローブコンサルタント)
芝 良昭(電力中央研究所 地球工学研究所 地震工学領域)
藤井 直樹(東電設計 港湾・海岸部)
藤田 尚毅(三菱総合研究所)
文屋 信太郎(三菱総合研究所)
柳沢 賢(東京電力 原子力設備管理部)
柳澤 英明(東電設計 港湾・海岸部)
山木 滋(シーマス)

【オブザーバー】
鈴木 義和(一般社団法人 日本原子力技術協会)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011.03.28 16:04:19


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: