継続は剛力なり~前田剛力のあなたの一日を豊かにするヒント

継続は剛力なり~前田剛力のあなたの一日を豊かにするヒント

2008.03.23
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今週のゲストは「地域主権型道州制-日本の新しい「国のかたち」」の著者でPHP総合研究所代表取締役社長の江口克彦さんです。
僕はPHP研究所発行の本を読むことが多いのでお名前はよく見ていましたが、話を伺うのは初めてです。
「道州制」についてはその昔、大前研一さんが言い始めて(というか、僕は聞き始めて)それなりに定着した言葉ですが、今回は地方主権!型道州制の提言、ということで単なる道州制(というものがあるのかどうか知りませんが)とどう違うのか、そのあたりが気になりました。
・地域主権型道州制-日本の新しい「国のかたち」;
http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20080309ddm015070165000c.html

最初に竹村さんが「道州制は松下幸之助さんが生前から強く訴えてこられた」と話されて、早くも初耳の話。江口さんはこれを引き継いでずっと活動されているそうです。
・江口克彦さんインタビュー;http://osaka.yomiuri.co.jp/kokorop/kp70904a.htm

もう一つ竹村さんからでた松下さんの「無税国家論」については僕も知っていました。3月の年度末に予算消化のための道路工事が始まるたびに、このお金を残しておけばいつかは松下さんの言うような無税国家になるかもしれないのになあ、と思ったものです。

竹村さんはこの流れて、国家ファンドによる資産運用を組み合わせれば無税国家に近づくのではないか、21世紀は国から年金などを上げるようになる時代と言われます。本当に理想的な国家ですが、現実には、ある年お金が残ったらそれはその年税金を払った国民に還元すべき、国に管理させるべきではない、というような意見がすぐ出てくることでしょうね。


杉並区では山田区長(松下政経塾出身)が無税国家論に感銘して、実験的に進めている、という情報もありました。

ここで道州制の話題に戻ります。

江口さんは「現在のように全国を47都道府県に細切れにしていては世界に太刀打ちできない。1000万人単位で全国を12くらいの道州に分けて、それぞれが主体性を持って政治を行い、各州が外国と対抗できる、協力し合える関係を作っていくことが日本の繁栄につながると思っています」と語ります。

竹村さんは北海道の為替レートを半分にする、証券取引所を設置して世界で一番に開かれる場所にしたら、というような提言をされましたがこれば番組のリスナーにはおなじみですね。江口さんも即座に賛成。

今の日本は中央集権、これだけ東西南北に広い国土で規制、基準が一律なので無駄が多い、として学校の教室の向きを例に出します。通達では南向きに設けること、とあって基本的には正しいのでしょうが沖縄では、これでは暑すぎるので北向きにさせてくれ、というと「やりたいなら、おやりになったらどうですか」というそうです。
中央官庁にそういわれると、補助金などあとで意地悪されても困るので通達通りにやらざるを得ないと嘆きます。

もう一つ上げていただいた例は、災害復旧基本法についてです。法律で国は2年間サポートするのだが、北陸や東北では冬季は工事ができないので実質半分しか効果を発揮しないそうです。雪のほとんど降らないところを基準にしているのでこんなミスマッチが起こるのですが、知事が何回陳情しても改善されないとか。

ここで江口さんから「地方分権」という言葉はよくない、と問題提起があります。
実は中央集権下でも地方分権は可能であり、現在もどうでもいいような、国がやるのは面倒な、何の権限もないような仕事は地方分権の名目で国から地方に回しているそうです。

一方、本当に重要なものは地方分権改革推進委員会で丹羽宇一郎委員長が提言しましたが、全て拒否されたそうです。
・提言内容など;


「地方分権」を訴えても霞ヶ関の官僚たちは大喜びで雑務を渡すだけ。結局、人事権と経理権を渡さないとダメ。
「中央集権」の反対概念は「地域主権型道州制」なのです。地域が主体となって住民に密着した政治、行政を行なう、その地域が自主独立の活動ができるようにすべき。

参考例として、スイスは23の州(カントン)に分かれているが最近、ジュネーブ州が独自にフランスと協定を結んだそうです。またある州は金持ちから税金を取らない、ということを決めて、その州には大金持ちがたくさん集まって消費してくれるのでかえって豊かになった、ということもあるそうです。
・スイスのカントン(kanton)について;
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%9C%B0%E6%96%B9%E8%A1%8C%E6%94%BF%E5%8C%BA%E7%94%BB


シンガポール、台湾などは法人実効税率が日本の半分だそうで、これでは戦えないと訴えます。

税金に限らず道州がそれぞれ工夫を凝らして一国十二制度でやればいい。国がやるのは国防、外交など安全保障と為替など通貨政策や日本版FBIによる全国的な犯罪対応だけでいい。

このような提言を丹羽宇一郎さんのような実績のある人(伊藤忠会長)がしているのになかなか実行されないのが問題。小泉さんの時は間違いもあったけど、実行に移される提言もあったので人気があった、と竹村さん。

「これまで道州制はなかなか進んでこなかったが現在、ようやく機運は盛り上がってきていると思う。政府にも安倍さんのときから道州制担当大臣がおかれるなど。決して悲観していない。全てはこれから。亀の歩みだが世論を喚起していくつもりです」と元気に江口さん。「濤川栄太さんも共鳴して運動を起こそうといってくれている。あと五年もすると浸透していくと思っている」そうです。
・濤川栄太;http://www.namikawa.net/profile/profile.htm

本当に北海道、九州は自立できると思う。北東アジアが今、発展しつつあるので北海道は繁栄すると竹村さん。北海道には竹村さんの広大なトマト畑もあります。

各州がそれぞれアイデアを出していけば善き政治の競争、善政競争になるのです。今、それをEUがやっている。地域内の何処でも働けるので人の動き、人材獲得競争が起きている。

途中で摩擦はあるだろうが、大きな方向でそちらを目指すべき、と竹村さん。

確かにその通りですが、ただ僕は道州制で特定の州に中国人や韓国人が増え、特別な法律ができはしないかなど、ちょっと気になります。
竹村さんは今朝の報道2001でもチベットの騒乱について、かなり中国政府の肩を持つような発言をしていたように思えました。

中国もアメリカもEUも地方主権型。今や中央集権の形をとっているのは日本と北朝鮮だけ、と江口さん。そこまで言う人はあまりいないと竹村さん。

唯一成功した社会主義国家とか最後の中央集権国家とかいわれる日本、冗談と思えないところが怖いです。

このままでは世界との競走に勝っていくことは出来ない。日本の国力、民力もどんどん低下している、と警鐘を鳴らし続ける江口さん。

かつては世界一であった一人当たりGDPが去年は18位。何とかしないといけないと頷く竹村さん。

「ぜひ、地域主権型道州制という言葉を一言でも多く発して応援してください」という江口さんの言葉で終わりです。





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Last updated  2008.03.23 16:52:49
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