継続は剛力なり~前田剛力のあなたの一日を豊かにするヒント

継続は剛力なり~前田剛力のあなたの一日を豊かにするヒント

2008.10.26
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今週のゲストは写真家で「聖地へ 神々の大地に祈る」を出版された稲田美織(いなたみおり)さんです。
番組でも話にでましたが、竹村さんとはノーベル賞受賞の経済学者ロバート・マンデルさんを通じてのお知り合いで10年ほどになるとか。人のつながりの不思議さ、可能性を感じます。
・「聖地へ 神々の大地に祈る」;
http://www.randomhouse-kodansha.co.jp/books/details.php?id=591

世にカメラマンは多いけれど稲田さんのように被写体を聖地に特化して世界を廻っている人はあまりいないと思う。今回の本も「聖地」の写真を主にした今までに無い非常にユニークな本ですが、どういうわけでこのようなテーマを選ぶようになったのですか、という竹村さんの問いから番組は始まります。

稲田さんはニューヨーク滞在時に9.11テロに遭遇、自分の部屋からすべてを見てしまったこの大惨劇から、自分が生まれ変わったようなショックを受けたのです。
「時代の証人に自分がならされてしまった」と痛感、「形あるものの儚さ」を知り、「ある時点で人の命が突然消えてしまうのをたくさん見てしまった」という無常観です。

これは一体何なのだろう。ニューヨークとはたくさんの人種、民族がいろいろな文化、宗教、背景を持ちながら一緒に住む街。この世界の縮図のようなところで、人びとが平和に暮らせるかどうか、神様の実験の地のような場所で起こった悲劇に、世界を平和に導く神様とは何なのだろうと考え込んでしまったそうです。

そこから「人びとの祈りとは何か、神さまとは何か」をこの目と肌で感じたいと思い、聖地を巡り、写真に撮ることを始めたのです。(竹村さんは、ミッションと呼びました)



竹村さんも伊勢神宮について西行法師の和歌「なにごとの おわしますかは 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる」を引いて素晴らしさ、尊さを語ります。

日本人以外の人も伊勢神宮に何かを感じるそうで、ダライ・ラマが何度もお参りされていたり、西洋人で「伊勢の森の中に世界の中で一番古くて新しいものがある」という方もいるとか。
稲田さんも伊勢神宮に初めて参拝したとき、なぜか涙が止まらなくなるという体験をして「ここに私の問いかけへの鍵があるのではないか」と感じたそうです。

「聖地の中の聖地というとほかの人からクレームがつくかもしれないが、あなたの個人体験ではそうなのですね」と竹村さん。

この本では、ほかと比べるということではなくて、全ての根底につながる大事なものを書きたかったのです。ほかを批判するのではなくて普遍的なもの、離れているところでも同じような神話が現れる、というような事実から世界を一周するような本を作りたかった。
伊勢神宮が一番中というのではなくて、伊勢神宮にはすべてを抱擁していくような調和の鍵を見出したような気がした。

9.11の場面に二度と立ち戻りたくはないけれど、闇を知ってしまったために光がよけい光って見えるというか、闇がないと光は見えない。それを痛切に感じて、こういうことを伝えていきたいと心から思っている。

伊勢神宮の祭は自然に向かって行なわれている。稲作も昔のままに行なわれ、本当に自然の一部になることを教えてくれる。
塩つくりも太陽の力、月の満ち欠けを取り入れ、自然の中で1000年以上継続していることの力強さを感じずにはいられなかった。

聖地としての伊勢神宮の対極はエルサレム。一神教の厳しさをそこで見たが、旧市街の狭いところに3宗教の聖地が本当に近接して対立している。このせめぎあっている緊張感を始めて体験。
3つの宗教の同根にアブラハムがいてこのような状況になったのであるが、本来なら家族であるのにこれが争いのもとになっているのは残念。


一方、非常な緊張もあり、エルサレムを案内してもらった車の中で、話をしている間もラジオはつけたまま。いつ襲撃があるか分からないから、その情報を聴くためにラジオは消せないと言われて、イスラエルという国の厳しさを感じたと語ります。

ここで中間です。

後半でほかの聖地の話など、軽く流れました。

稲田さんは最近もウクライナのギリシア正教の教会、沖縄など世界中の聖地をまわっていますが、どこでも祈りの美しさに感動すると言われます。
世界中の宗教と人々の関係は例えてみると、いろいろなところに登山口があり、登山道もなだらかなものから険しいものまで様々な道があるが、山の頂上(目指すもの)は一つと感じるそうです。



9.11を起こしたイスラム教も根本は平和を求める宗教であり、お互いが知り合うことを求めているのに、ユダヤ、キリスト教とイスラムの対立は続いている。

一方、日本の伊勢神宮には対立はない。稲作が原点であり、水を分け合い共存してきたDNAがあるのではないか。この「分け合う」という考えが世界でも大切。

さらに日本では先祖からずっと木を切ってもそのあとに植樹をしてきた。その森が清水を守り、川を通じて山の豊かな栄養分が海で魚を育てた。その魚を人が獲りそれで生きてきた。
つまりすべては繋がっていてどれか一つだけではうまく生きられないということ。

日本はこの自然の循環の中で生きてきて、まだ国土の70%が森のまま。これこそ古代から日本民族の叡智である。一方、同じように豊かな森を誇った中東では、すべてが切りつくされ、ピラミッドを作るのにも使われた有名なレバノン杉の森も消えてしまった。

どれだけ文明が発達しようと人間が自然に生かされているということは変らない。地上の生物全てがつながっていて、人間だけが生き残るということはありえない。
南米の森林伐採はそういう意味でも非常に危ない。自然に対しる畏怖の気持ちをもって方向をかえていく必要があるのではないか。

このようなことを静かに語られる稲田さんに対して「ちょっと神懸かっていますね」と竹村さん。神さまのところで多くのものを得る人ではないか、とも言われました。

「そのせいかどうかは分からないが、これまで危ないことにあったことがありません」と稲田さん。9.11を目の前で体験して以来、怖いものはない、と答えます。

「普通の人とちょっと違う稲田さんの話を伺いました」という竹村さんの言葉で終わりです。

稲田さんのHPには素敵な写真が載せられていますのでぜひお楽しみください。
・稲田美織さんのHP;http://www.mioriinata.com/main.php






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Last updated  2008.10.26 18:41:26
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