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正月に帰省ができなかった敵討ち(?)に、社員旅行で氷見に行った。三連休の大忙しの時期、親戚筋の老舗旅館に、無理を言って予約を押し込んでもらってである。「寒ブリ尽し」のおいしい料理に、また温泉にと、満足の一語に尽きる本当にいい旅行であった。朝、ロビーでくつろいでいたら、庭木の雪吊りが見えた。暖冬とて積雪もない庭に、雪のない雪吊りだ。雪など無縁の埼玉から来ている私には、この雪吊りはまことに珍しい。一体どんな作業が施されているのか、雪がないゆえに、かえってよく分かって面白い。荒縄と竹や木を使った見事な職人芸である。自然の素材が営々と使われてきたわけだが、これをワイヤーなどの近代的な資材で行なうと、かえって具合が悪いと聞いて面白い。自然の素材は、雪の重みでいい具合にたわむのだそうだが、人工的な素材では、硬直してうまくないのだそうだ。考えて見れば人の世も同じかもしれない。肩肘張って我を押し通せば、到る所できしみが生じる。やはり「無我観」は必要だ。尖った自我さえ抑えれば、自分という枝も、折れはしまいということだろう。まさに「柳に雪折れなし」である。
2007.03.19
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茨城県常総市元石下(旧石下町)の県道357号線沿いにある「小春屋」ここの団子は、真に絶品である。私が子供のころからまったく変わっていない。本当に昔ながらの味を保っている。店の周りの景色も、数十年前の面影がいまだ残っている。幼いころ、店先から眺めた景色の残滓が、はっきりと見て取れるのだ。ところで、ここが扱っているのは、餡団子だけである。また、通常の団子と異なり、クシにも刺さっていない。B5サイズの折り詰めに、びっちりと敷き詰められた団子。その上に満遍なく餡がまぶしてある。イメージとしては、あの伊勢名物の「赤福」を連想してもらえばよいだろうか。違いは、「赤福」が、団子ではなく餅であることと、さらに内容量であろうか。「小春屋」の方は、「赤福」の、優に2倍は入っているだろう。それでいて価格は525円に過ぎない!お買い得過ぎるのだ。それでも、味が悪ければ購入するに値しないのだが、個人的好みとしては、この「小春屋」は、「赤福」が顔色を無くすほどの味である。赤福ほどには、餡は晒していない。垢抜けない田舎の味だといわれれば、確かにその通りだ。だが、変に澄ましていない。素朴な味には、本当にホッとするのである。そして、大量生産品である「赤福」の餡が、甘すぎるきらいがあるのに対して、完全な手作りである「小春屋」の甘みには、及第点を上げられるだろう。おばちゃん二人が箱詰めするのだが、作業は、注文してから行われる。お客の眼前で、団子を丸め、箱詰めし、そして餡をまぶしていく。この手作り感とボリューム。安価なことを考えると、お買い得なのは間違いない。十箱以上、まとめ買いする光景も、よく見るほどだ。茨城に行く機会がある方は、ぜひご賞味されることをお勧めしたい。団子で小春屋を凌駕することは、至極困難である。
2007.03.06
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