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2006年10月24日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
『カポーティ』(2005) CAPOTE


カポーティ
ノンフィクション・ノベルという新たなジャンルを切り拓いたと言われるトルーマン・カポーティの傑作『冷血』、その完成までの道のりを描き出した伝記ドラマ。一家4人惨殺事件の詳細を本にすることで新たな成功を目論むカポーティと彼の取材に協力する犯人との屈折した関係が生々しく綴られる。カポーティの複雑な人物像を巧みに演じきったフィリップ・シーモア・ホフマンはその演技が絶賛され、アカデミー主演男優賞をはじめ数々の映画賞を獲得した。監督はデビュー2作目の新鋭ベネット・ミラー。

 1959年11月15日、カンザス州ののどかな田舎町で一家4人惨殺事件が発生する。翌日、ニューヨークでこの事件を知った作家カポーティは、これを作品にしようと思い立ち、すぐさま現地へと取材に向かう。同行した幼なじみのネルと共に事件現場や関係者を訪ねて回るカポーティ。やがて2人の容疑者が逮捕されると、カポーティは彼らへの接近を試み、その一人ペリー・スミスの不思議な魅力に創作意欲を刺激される。6年の歳月をかけて「冷血」を書き上げた。しかし、カポーティはその後小説を書かなくなってしまう。カポーティに何が起こったのか。フィリップ・シーモア・ホフマンが”変人”カポーティを巧みに演じている。
監督: ベネット・ミラー
原作: ジェラルド・クラーク
出演: フィリップ・シーモア・ホフマン トルーマン・カポーティ
キャサリン・キーナー ネル・ハーパー・リー
クリフトン・コリンズ・Jr ペリー・スミス
クリス・クーパー アルヴィン・デューイ




なぜカポーティは最高傑作「冷血」以降、約20年も筆を執れなかったのか?

カポーティ 時代の寵児
時代の寵児だったのね、という感じですね~。
わずか23歳で作家デビューを果たし、“早熟の天才”と呼ばれたカポーティ。社交界でマリリン・モンローの親友となるなど華やかな話題を振りまいた彼は、同時にホモでアル中・ヤク中というゴシップでも時代の寵児だった。


カポーティ キャサリン・キーナー
彼女は、カポーティの幼馴染で、編集者であり理解者でもあり、、
この自愛に満ちたまなざしの女性、素敵。包容力を感じました。
彼女の存在が、カポーティの執筆力や取材力に欠かせない。
そして、彼女自身はやがて「アラバマ物語」を執筆したのですね。

この女優さんは、どッかで観たぞ~ッと思ったら、、

カポーティ マルコビッチの穴の キーナーとキューザック.jpg
あの、「マルコヴィッチの穴」での、あぶない雰囲気の女性だったのですね!
感性の鋭そうな冷たいイメージだったのに、。
「シモーヌ」では、アル・パチーノの別れた奥さんで、やっぱりどこか冷たい印象だったけれど。
歳を重ねて、とっても深みの感じられる人になったような。。


カポーティ クリス・クーパー
クリス・クーパー、事件捜査する、署長さん。
この人も、キリッとしていて、いいです。好きな俳優さんです~。
凶悪な殺人犯を取材したがるカポーティを、華やかな世界から来た珍客、、と初めは胡散臭そうにみるけれど、
やがては、偏見の無い目で観てくれ、取材に協力してくれる。良い人です。
地方でも、教養があり、芸術や文学に興味ある人というのは職業に関係なくいたんですよね。。署長さん自身、カポーティのファンだということは、彼の本は当時、どれだけ、幅広くファン層がいたかということを表してますよね。


カポーティ 犯人と
「冷血」でカポーティの名は一気にアカデミックなものに高まるが、彼自身はそれ以降、本格的な小説をひとつも完成できなくなってしまう。「冷血」執筆中のカポーティに何があったのか?本作はその謎を静かに、じわじわと解き明かしていく。


↓ネタバレ注意

「冷血」という本の題名

最後まで犯人に、本の題名を教えようとしなかった点。殺人犯&死刑囚を題材にすることへの罪悪感が徐々に大きくなっていったのだろうか。 誰もが許せないと思っている、殺人犯。当人を前に一体どんな会話をするのか? どんな本になると、当初は考えていたのだろう? まずは、取材を重ねて、それによって見えてくるもの次第のつもりだったのだろうか。 優れた作品を書きたいという作家としての情熱や思いは分かるのだが、取材は相手があってのことで、超えてはいけない一線というのもあるだろう、。友人の仮面をかぶり続けることに無理が出始める辺りから、見ている方としても気持ちが冷え冷えとしてきた。 さっさと死刑が執行してくれないかと、願う気持ちが垣間見えてくる。、この題名は、カポーティ自身にもあてはまると、皮肉な思いになりました。


結局、犯人らの行動理由については、明確な分析が無い。当時としては、現代のような心理分析の研究も無かったワケだが、もうすこし、犯人の内面が見れかと期待したのだけど、カポーティが内面を語らないとのと同様、犯人も後悔や苦悩というものの生々しい吐露は無かったですね。とても静かな作品でしたね。


フィリップ・シーモア・ホフマンの ”トルーマン・カポーティ”は素晴らしいのだろうけど、ちょっと、睡魔にクラッときました。


冷血
■トルーマン・カポーティ

ルイジアナ州ニューオリンズで、父アーチ・パーソンズ、母リリー・メイ・フォークの息子として生まれる。両親は彼が子供の時に離婚し、ルイジアナ、ミシシッピー、アラバマなど南部の各地を遠縁の家に厄介になりながら転々として育つ。その中には高齢者同士の孤立世帯や精神障害をもつ高齢者もあり、その当時の思い出では、『誕生日の子どもたち』という短編集に収められている。引越しの多い生活のため、ほとんど学校に行かず、独学同様に勉強した。母親は後年ジョゼフ・ガルシア・カポーティと再婚する。彼女は後年自殺している。

彼はアラバマ在住当時、後年の女流作家ハーパー・リーと幼なじみで、リーの『アラバマ物語』(To Kill A Mockingbird)中の登場人物ディルは彼がモデルである。ちなみにこの作品は、映画化されてよく知られたものになり、原作自体も学校の教材として取り上げられることも多い。

1957年にマーロン・ブランドが日本で映画を撮影していた時、ブランドに会見をするために来日を果たしている。その時に三島由紀夫とも会っている。後に彼は三島を「おもしろい人であった反面、大変傷つきやすい人であった。」と評している。

■著作

『遠い声、遠い部屋』 (1948)
『夜の樹』 (1949)(短篇集)
『草の竪琴』 - (1951)
『わが家は花ざかり』 (ブロードウェイ・ミュージカル。オリジナル戯曲と作詞)
『詩神の声聞こゆ』 (1956)(ノン・フィクション)
『ティファニーで朝食を』(1958)
『冷血』 (1966)(ノン・フィクション・ノベル)
『クリスマス・メモリ』 (1966)
『カメレオンのための音楽』 (1980)(短篇集)
『叶えられた祈り』(未完) (1986)






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最終更新日  2006年10月24日 12時35分49秒


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