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2006年11月15日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
『美しき運命の傷痕』(2005) L' ENFER HELL

ポーランドの巨匠クシシュトフ・キエシロフスキ(『トリコロール』三部作『ふたりのベロニカ』)の遺稿を「ノー・マンズ・ランド」で鮮烈なデビューを飾った新鋭ダニス・タノヴィッチ監督が映画化。キエシロフスキがダンテの『神曲』に想を得て構想した三部作「天国」「地獄」「煉獄」のうちの「地獄」編に当たる。なお、「天国」編はトム・ティクヴァ監督により「ヘヴン」として2002年に映画化された。ある出来事によって父親を失った三姉妹とその母親がそれぞれに陥る愛を巡る地獄のさまを、緊張感溢れるタッチで繊細かつ情熱的に描く。




ノーマンズ・ランド 感想

22年前に起きた悲劇。父親を失った三姉妹のはなし。
彼女たちの心に深い傷として残り、いまも彼女たちそれぞれが抱える苦悩の遠因ともなっていた。

美しき運命の傷痕 エマニュアル・べアール長女ソフィー 夫と不和 

一番年長だったためか、事件当時の影響が最も直接的なのかもしれない。当時の母と同じような行動をとった時、自分に愕然としたようです。事件の晩の記憶が鮮明に浮かび上がる。母は断固として、父を子供に会わせようとしなかった。自分もまた、気持ちを残しつつも夫をゆるせない。エマニュアル・べアールならでは存在感というのでしょうか。色っぽいし、女の闇の目というのかな~。見せてくれますね~。

美しき運命の傷痕 ジャック・ガンブラン
「クリクリのいた夏」とか「マドモワゼル」「レセ・パセ」などのロマンスものでは渋みのあるイケメン、ジャック・ガンブラン。ますます渋みを増してます。妻にかくれて電話する、という登場シーンから分かるように、翳り始めた夫婦関係。妻の闇の部分を知らないままの夫婦生活だったのか?仲の良い頃の姿が分からないのですが、なんか想像させる夫婦関係です。ドアを破ろうとする時の激しさは、この人こんなに激する顔あるんだね~という感じ。


美しき運命の傷痕 カリン・ヴィアール次女 セリーヌ 孤独

両親の不和の原因となった 場面を目撃してしまった彼女は、成長してからは孤独な暮らし。電車に乗って、母に面会しに通っている。男性とスムーズな関係が築けないらしい。ぎこちのなさ、不器用さが、せっかくの美人ぶりを損なってる。寝顔が一番きれいなのは、寝ている表情が一番自然だからなのでしょうね。

美しき運命の傷痕 ギョーム・カネ
「戦場のアリア」「世界でいちばん不運で幸せな私」などのギョーム・カネ。

ある時、突然セリーヌに近づいてくる。セリーヌは自分に関心をもってくれてのことかと思うのですが。。




美しき運命の傷痕 マリー・ジラン三女 アンヌ 不倫

事件当時 一番幼くて 父の記憶や思い出があまりないようで、かわいそう。恋愛対象に父ほどの年齢の男性を選んでしまってます。

「さよならモンペール」「裸足のマリー」「星ふる夜のリストランテ」のマリー・ジラン。




美しき運命の傷痕 ジャック・ぺラン

「ニュー・シネマ・パラダイス」のジャック・ペラン。









他にも母役の キャロル・ブーケに 父役のミキ・マノイロヴィッチ(「アンダーグラウンド」「パパは出張中」)に さらに端役の、母の病院でいつもベンチで座ってセリーヌと言葉を交わす老人に、ジャン・ロシュフォールです。 テリー・ギリアム監督の頓挫した「ロスト・イン・ラ・マンチャ」や「列車に乗った男」。

ここまで仏映画のスターメンバーを揃えてるってずいぶん贅沢な映画じゃないですかね~。

三姉妹
例によって、仏映画、映像だけ、ポンと映されて 人物の心情や状況背景とか、、想像力が必要。最近の、字幕がパンクしそうな映画とは違いますよね。行間を読まないといけないって感じ~。それで、映画のオープニングでの、鳥の巣の中のドラマが、映画のストーリーとどうつながるのか、、ちょっと分かりません。 別の種の鳥の巣に産み落とされた雛が、元々あった卵を巣から落としていく。途中で自分も巣から落ちてしまい、それを巣に戻してくれたのが、三姉妹の父なのだけど、巣に戻ったその雛は、もうひとつ残っていた卵をまたまた落として、割れた卵が アップに映る。 これは、ラストに、事件の真相を三姉妹が母に伝えに行った時に、母がそれに答える言葉とつながるようです。。 



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最終更新日  2006年11月15日 21時23分17秒


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