がちゃのダンジョン  映画&本

PR

×

フリーページ

著者名索引:ファンタジー&児童文学 


☆指輪物語


☆ナルニア国物語


☆ゲド戦記


☆ハウルの動く城


☆ハリー・ポッター


☆ライラの冒険


☆ダレン・シャン


☆ダーク・タワー


☆バーティミアス


☆氷と炎の歌シリーズ


☆ランサム・サーガ


☆小人・人形・大草原 


E.L.カニグズバーグ


D.W.ジョーンズ


ローラ・E・ワイルダー


エラゴン・ザスーラ 等  


赤


十二国記  


海外小説


あ行の作家


か行の作家


さ行の作家


た行の作家


な行の作家


は行の作家


ま行の作家


や行の作家


ら・わ行の作家


*


このミステリがすごい海外


ロマンス本


国内小説:


あ行の作家


か行の作家


さ行の作家


た行の作家


な行の作家


は行の作家


ま行の作家


や・ら・わ行の作家


このミステリがすごい国内


あ行の映画


か行の映画


さ行の映画


た行の映画


な行の映画


は行の映画


ま行の映画


や行の映画


ら・わ行の映画


アイ・ロボット 原作と映画


天国の口、終りの楽園


シェイクスピア映画


ハリー・ポッターと炎のゴブレット


外国映画あれこれ☆


イギリス映画


スペイン映画


フランス映画


欧州映画


イタリア映画


キューバ映画


メキシコ映画


ブラジル映画


アイルランド映画


映画俳優


ユアン・マクレガー


クリスチャン・ベイル


ゲーリー・オールドマン


アラン・リックマン


ジュード・ロウ


トビー・マグワイア


フランスの俳優さん


スペインの俳優さん


ジョニー・デップ


2007年07月10日
XML
カテゴリ: 海外文学
母が死に、1冊のノートが遺された。

追憶のまばゆい光の中できらめく故郷で、あまりにも幼すぎ、無邪気だった私。
ノートに綴られた母の心のつぶやきが今、私の胸をえぐり、贖罪の涙を誘う。






『1/4の、オレンジ5切れ』 ---この一風変わったタイトルの小説は2001年本国イギリスにてダブルデイ社より刊行されました。

著者ジョアン・ハリスにとっては 『ショコラ』『ブラックベリー・ワイン』 と書き継いできた食にまつわる題名を冠した小説シリーズ”食のトリロジー”の最後の一作となります。

街から街へとさすらう母子がフランスの片田舎にチョコレート店を開いたことからはじまる村の騒動を描いた 『ショコラ』 (1999)は話題のベストセラーになり、ジュリエット・ビノシュとジョニー・デップの共演で映画にもなり、一躍ジョアン・ハリスの名を世に知らしめました。そして2002年刊行の  『ブラックベリー・ワイン』 は、前作と同じフランスの架空の小村ランクスネ・スー・タンヌを舞台に、この村に移り住んだ男をちょっぴりファンタジーのスパイスをまぶして味わい深く仕上げた大人の寓話です。


『ショコラ』『ブラックベリー・ワイン』 の前2作とは 趣を異にした 『1/4オレンジ5切れ』 。 チョコレートやワイン が人々の心のしこりをほぐし、新しい人生へと導く幸運のアイテムとなっているのに対してオレンジは 吉兆の食べものとしては描かれていない。主人公フランボワーズが市場で手に入れた果実を手榴弾に例えたように、血のように赤い果汁を滴らせるオレンジは、ある種の凶器です。主人公の心に突き刺さる過去の事件をよびさますシンボルです。



『ショコラ』のなかにも、一瞬暗い淵を覗き込むような箇所があります。特に主人公ヴィアンヌと母とのつながりには、背筋がゾクッときます。本書では闇が一層暗くなる分、光も鮮烈です。闇をくぐりぬけてきたフランボワーズだからこそ、新しい人生への旅立ちは、忘れがたい感動を呼び起こします。本書の 不思議な題名は 、こどもたちでオレンジを分けるとき、 主人公が4等分するふりをしてこっそり5つに切る という場面からきています。また、老カワカマスの”おっかあ”(Old mother)という命名は、川の主という意味で使われるが、これに”母”の意味合いを残す為に、そう訳されました。  

(あとがきより 抜粋)





64歳のフランボワーズは、故郷に帰ってきました。
かつて 母と兄と姉と暮した果樹園の家に。
しかし、かつてここに住んでいた一家のひとりであることを、村の人々には、ひた隠します。


「あんたは、以前ここに住んでいた偏屈な女とは全然違うな!」


月日が経ち、疑い深い村人から、ようやく受け入れられたころ、何気ない一言。兄弟の中で 誰よりも母に気質が似ている自分をますます感じるこの頃なのに。


「お前はかあさんの、お気に入りだったからな」


 子ども時代。ナチスドイツが、村に駐留していた頃の、ひどい事件、一家に落とした傷痕。。どうしても帰ってこないではいられなかった故郷。身元を偽ってでも、故郷でもう一度、見つめたかったものとは。見つけたかったものとは。 母の残した雑記帳と向き合ううちに、現在の自分より30歳も若かった母を知るようになっていく。 決して単純な明るい人ではなかった母。その病。事件。ほんとうは何があったのか、自分の知っていることと母の残した手記から再び、当時の出来事が蘇る。


朽ちていた家をなんとか住めるような状態し、母のレシピを元にクレープ屋を繁盛させ、村に溶け込んで20年余過ぎた頃、またも、フランボワーズに難問が降りかかってきます。


鮮やかな  光と色彩 に溢れた本でした。フランスって、<食>の文化がホントに豊かなんだな、と感じ入ります。 素朴な母の手料理の様子や、それぞれ名前を付けられた果樹園の木々。裸足で駆け回れる森や川。


<母への贖罪>、親子の気持ちのすれ違い?など、読んでて辛くなる箇所も。母に冷たい言葉や視線を投げかけてしまったこと。 母に似ている自分だからこその反発・反抗。 もう会うことのない母。 そして、自分にも娘がいて、これまた、かつての母と自分の図式のような関係になっている。。


母が発作に襲われる時、「誰かオレンジを家に持ち込んでいないか?」
オレンジが無い場合でも、嗅覚にくるらしいですね。人の脳というのは不思議です。なんの発作だったんでしょう。。偏頭痛はいろんな原因があるようですよね。 バファリンとか、ナロンエースとか、いまだったら手軽に買えますが、主人公母の頭痛に苦しむさまが、気の毒でした。




++++++++

ハリス,ジョアン[ハリス,ジョアン][Harris,Joanne]
フランス人の母とイギリス人の父との間に生まれる。『ショコラ』と『ブラックベリー・ワイン』(ともに角川文庫)の大成功で一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たす。毎年のように新作を発表する活躍ぶりで、上質の文芸作品は各国で人気を博している。イングランド北部の小さな町で、夫と娘とともに暮らしている







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年08月24日 00時48分34秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: