ひとりゴト

2006年09月30日
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カテゴリ: 昔の事
新聞配達をしていると道を尋ねられる事がよくある。

この付近で○○さんのお宅は一軒だけなのを確認できたので、道一本向こうですよと伝えて配達を再開。・・・少しして、たどり着いたのか気になり後を追う。別の家の呼び鈴を押していて、あらら・・・と思ったが、それはボクの早とちりかも。おそらく地図が小さいのもあって名前の読みがわからず、その近くの家を尋ねたのだと思う。読み方のわからないお宅が沢山ある。

ふと昔の事を思い出した。2年前の8月頃だったか。
自転車を停めて新聞を数えていたときに、おっさんの長話を聞かされた。話というか質問されて答えるの繰り返し。おっさんの年齢は30代後半か。上下スェット。汚い足とサンダル。寝起きのようで、眼鏡フレームの歪み具合が印象的。覚えてる言葉を書き並べてみる。()内はボクの心の声。

「それ何?」「ヘッドホン?」「補聴器かと思った」 (パイオニアにあやまれ。身体障害者だと思ったんだろうな)
「学生さん?」「仕事は?」 (アナタこそこんな時間に何してんの)
「じゃぁ配達がメインなんだ(笑)」 (バカにしたでしょ今)
「○○新聞か」「うち○日新聞取ってるんだけど、今金無いから」 (勧誘してないし。その○日新聞も配ってるんですけどね)
「何件配ってるの?」「甘いな。オレは400件配ってたよ。」
「ごめんね、長話しちゃって」 (貴重な時間を返してほしい)
「じゃぁ、がんばって」 (アナタに言われたくない)

話しかけられる直前に、おっさん宅の角におっさんが立っていて、自転車で通り過ぎるボクをジーッと見てた。目を合わせなくても見られてるってわかって嫌な感じだった。

おっさんが○日新聞を取っていると言った時に、その新聞を見せてやれば良かったかな。
うちの販売店では10種類以上の新聞を取り扱っていて○日新聞も少ないけど配ってる。無いのは赤旗と聖教新聞あたりくらい。
それと「400件配ってた」って、ビラ配りじゃないんだからさ。夕刊は通常5時までに配らなきゃいけないので配達時間は約2時間。100件配るのに歩きで60分は掛かる。条件が悪い日は30分以上遅れても仕方ないけど400件は絶対無理。半分の200件は走ればなんとかなる。冬は無理。

その数週間後、役所からの配達物をすべてのお宅に配っていた時の事。
心の綺麗なおっさん宅に配ろうとした時に、心の綺麗なおっさんが斜め向かいのおばさんと話していた。心のとても綺麗なおじさんのお宅に汚いボクが配達するのを見て、怪訝そうな顔で言った言葉。「うち新聞取って無いのに何してんだ」

イヤホンしてるから聞こえないと思ったんだろうな。
あのおっさんは、心の綺麗な人にしか見えない電波新聞を、今も購読しているのだろうか。





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最終更新日  2006年09月30日 20時03分20秒
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