Blue Crescent ( in 楽天)

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2006/12/07
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カテゴリ: 物書きへの道標
私の知り合いのある歴史小説家が昔講演で次のように語った。

「 ひとつの歴史ものの作品を書く時、実在した人物を扱う場合、最低でも3代前まで遡って背景を調べる 」

この一言は、大変重要なことを語っている。
ひとりの人間の人格形成には、その親が大きな要素を占める。
が、その親の人格形成を担うのは、そのまた親だ。
つまり間接的に影響を及ぼす。
もちろん、祖父母に当たる彼らは、直接的にも人格形成に関与する存在となる。
彼らの世代の時代背景が、その子孫に及ぼす影響は無視できないはずだ。

そして、これは何も歴史小説に限ったことではない。
まったくのフィクションの小説であっても当てはまるのだ。
架空の人物であっても、親はいるだろう。
その親にも親がいる訳で…
勘のいい方は、言わんとすることが見えてきたのではないだろうか?
作中に直接描き出されることのない親やその親たちの時代背景まで考慮して、生み出された登場人物は存在感が全く異なる。
何もないところに作り出された、薄っぺらなキャラクターとは訳が違うのだ。
作品に描かれない部分まで設定するのは時間の無駄と考える人は、今すぐ筆を捨てた方がいい。
そういう見えない部分の積み重ねが、より味わい深い作品を生む土壌を作り出すのだ。





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Last updated  2006/12/07 09:19:36 PM
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