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動物病院でもらったお薬を途中で勝手にあげるのを辞めてしまったことはありますか?
その理由は、病気が良くなったから、効果がないから、値段が高いから、動物がいやがってあげるのが大変だから・・・など様々あるようです。
今日は「病気が良くなった」のにお薬を勝手に辞めるとなぜ良くないのかについて「膿皮症」の例えでお話ししてみようと思います。
膿皮症はワンちゃんに多い皮膚病です。
人のとびひと同じようなもので細菌の感染が原因で起こり、湿疹、かさぶた、赤み、痒みなどが主な症状です。暑さ、湿気、虫刺されなどがきっかけとなる場合が多いので夏場にたくさんのワンちゃんが来院されます。
その治療に抗生物質、痒み止め、薬用シャンプーなどが皮膚の状態によって処方されますが、その中でも特に大切なのが抗生物質です。
治療がうまくいけば1週間程度で皮膚は随分良くなりますが、最低でも3週間、長いと1ヶ月以上の間は抗生物質を続けないといけません。
ですが・・・1週間ぐらいで皮膚が良くなったから抗生物質をストップしてしまう飼い主さんがけっこう多いのです。
抗生物質をあげはじめて1週間の時点では、細菌の数が減ったおかげで皮膚病の症状が軽くなってはいますが、細菌はまだ皮膚の中に潜んでいます。
ここで抗生物質攻撃をやめてしまうと細菌が増えてしまい、また皮膚病が悪化してしまいます。また抗生物質をあげても一度はその攻撃を耐えしのいだ菌たちです。前回のように簡単にはやっつけられません。
このようにして皮膚病は再発し、抗生物質が効きにくくなってしまいます。
もちろんお薬なんかに頼らず病気が治るのが一番だと思いますが、お薬はきちんとした理由があって処方されます。
中には痒み止めの抗ヒスタミン剤などのように症状がなくなればすぐにストップしてもかまわないものもありますから、お薬のことについて分からない事があったら遠慮なく獣医さんに聞きましょう!
意外に「こんな事を獣医さんに質問するなんて恥ずかしい」と思っていることが本当は重要だったりすることも多いのです。
ノミダニの薬はどこで買っても同じ? 2008.04.12