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2007年11月09日
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『縁』 grace of God

神を除けば、What coincidence! となろう。
再び一神教の人たちに判りやすく表現すれば、It’s a miracle! となろう。
奇蹟が縁?
読者にはピンとこないかもしれないが、使われた頻度数ではそうなるのだ。
前著には、頻度数に対する考慮がなく、奇をてらった表現が多かった。
編者たるもの、自己陶酔してはならない。
酔わせる相手は、読者である。

一読者でベストセラーを世に出された福岡伸一氏が、本辞書を愛読されていると知って、私は慌てた。
こういう影響力のある人を悪酔いさせてはなるまいと、心を鬼にして自己の過去に挑むことにしたのである。
福岡氏を私に結びつけたのも「縁」だ。
この縁は a break である。
または We’re meant for each other.
仏教学者はそれを前世からの因縁(karma)と呼ぶかもしれない。
fate や destiny はbigwords 過ぎる。
日常会話的には、We’re born under the same star. となろう。
福岡氏と私の間には奇しき関係がある、という場合、英語民族は星(star)を使う。
腐れ縁(私の辞書ではunsavory ties と書き言葉が紹介されている。会話では勧められない)は、We’re stuck, aren’t we?(お互いに腐れ縁だろ?)でよい。
「縁」に関しては、私がこのようにクドクド書くよりも、より完成度の高い研究社の和英の方を勧めたい。


編集者の意地(self-esteem)は、英雄になることをprideとする人たちのそれではない。
表に出た筆者のメンツ(face)をつぶさないことだ。
誇示するprideではなく、あくまで存在を無視して欲しくないという、守るself-esteemだけであろう。
賛美されない英雄になるために引き受けた仕事ではないはずだ。
したがって、見出しにする正しい英語は、Those editors deserve better.だ。

この方が口語的にも通じ、ネイティブの耳にも快く響く。(次回『仮面夫婦』に続く)





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最終更新日  2007年11月09日 08時58分37秒
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