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「・・・手代木の事、好きなの?」「柏田君こそ、夏恋の事 好きなの?」柏田君は何も答えない。私も、なんて答えてもらいたいのか。柏田君の目が、何か言いたそうに私を見る。口にするのを迷っているように・・・。「――柏田君の話は、分かった。 私、寒くなっちゃった。」「・・・ごめん。」そして、深刻な空気を破るように少し冗談口調になる。「じゃ、そうゆう事だから。」自転車の向きを変えて、猛スピードで帰っていった。私も、寒いのにぼんやりと背中を見送ってしまった・・・。―― 部屋に戻る。柏田君から、同じ大学に行こうといわれた。夏恋は地元の大学へ行く。・・・2人は卒業までって事?そして、私と柏田君がスタートする。親の目も、夏恋の目も届かない新しい場所で。でも、そんな事になったら、夏恋と私は友達でいられるのか・・・。柏田君と私が同じE私大を受けるのは、全くの偶然って事にしてごまかしてしまおう。友達は大学でも出来る。一番下の弟の勉強を見てあげる事もない。自分の時間はたっぷりある。アルバイトだって出来る。夏恋なんかいなくても、大丈夫―――。 ―つづく―いつもお読みいただき、有難うございます♪そして2周年お祝いメッセージをくださった皆様、ありがとうございました♪2006年5月18日から始まった『片想いの体温』ももう連載1年半が過ぎました・・・。それぞれの片恋模様、どうなっていくんでしょうね!これから先の展開も、どうぞお楽しみに!!
Nov 22, 2007
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いつもお読みいただきまして有難うございます。なっなんと!おかげさまでacoとemyの”おやすみ前に読む物語”が2年目を通過しました!(^O^)/デビュー作品の”猫”から応援くださってる方様、また昨日から読み始めた方様、本当に有難うございますm(__)mただ今継続中の”片想いの体温”で初の長編に挑戦中ですが書き続けるって難しいです。時間と意欲とスランプと戦って...それでも勝ち続けてきたのは皆様からいただくコメントとacoさんの支えがあったからです。感謝ですこれからも書き続ける情熱にお付き合いくださると嬉しいです ― emy ―・・・・*・・・・*・・・・*・・・・*・・・・*・・・・みなさん、いつもありがとうございます♪acoです。そうなんです、このブログもとうとう始めてから丸2年が過ぎました!長いようで、あっという間な2年間でした。たくさんのことが起こり、たくさんの願いが叶ってたくさんのお仲間ができました。そして何より、こうしてemyちゃんがつむぐお話を皆さんのところに届ける手伝いを、ず~っと続けてこられたことが本当にうれしいです。。。ふとしたきっかけから、こんなにも大切な輪が広がっていくとは夢にも思いませんでした。感謝感謝です。。。emyちゃん、書き続けてくれてありがと♪ これからも頼むね!皆様、これからも『お休み前』と私たちをよろしくお願いします!P.S かげたろうさんという方が撮影した猫の写真を見つけました。とっても素敵なので、よろしかったらご覧になってみてください♪『祈りよ叶え』http://blog.excite.co.jp/photo-contest/1378305/
Nov 15, 2007
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「私の、何に追いつくの――?」「・・・本庄はすごいよ。 中学の時、どんなに勉強しても本庄に勝った事がない。 ・・・今もだけど。 本庄とは、中学からの友達で、バレー部の奴らからも 本庄と親しく話せる事をうらやましがられて。 その優越感だけで、ずっと満足だった。 ただ・・・今は違う。 手代木に本庄を、取られたくない。」「手代木先生・・・。」”手代木先生に取られたくないからって、 ・・・どうすればいいの? 私は柏田君にどうすればいいの?” なんで 自分の感情をストレートにぶつけてくるの? なんで 私だけが心を我慢しなくちゃいけないの?! ”「・・・柏田君の話は、分かった。」 ―つづく―今日もお読みいただきありがとうございます!はい、いいところでまた終わってすみません。(^^;)次回まで楽しみにお待ちくださいませ~!
Nov 11, 2007
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「――どうしたの?」外は少し寒い。「・・・医学部、受験しないって本当?」「・・・本当よ。 最初から、希望してない。」「医学部だから、E私大を希望したのかと思った・・。」「柏田君も、谷川先生と同じ事言ってる。 ・・・別に、大学なんてどこでもいいの。 ただ、都内の大学に行きたいって思って。」「そうか。大学なんかどこでもって言ったって、 本庄のどこでもはレベル高いもんな。」「・・・。」「――追い付きたいんだ、本庄に。」「追い付きたいって・・・、 じゃ、2人で大学に受かったとして、どうなるの?」「そしたら―――。」柏田君が黙ってしまった。私から目をそらす。「――夏恋は?」「・・・・。」柏田君は分かってない。柏田君と一緒にいたくて、A高を受験した。でも、高2の冬、柏田君は夏恋を選んだ。その日から、恋心は封印した。自分に自信がないのもだったけど、私は夏恋が好きだから・・。私がどんなに頑張って、2人から目をそらしてきたか・・・。「――夏恋は無理だよ。 E私大はレベル高過ぎる。 ・・・それに、おふくろさんも1人に出来ないから、 地元の大学にするって・・・。」”柏田君は都内の大学を希望してる。 その事を夏恋も承知してる。 ――いや、2人のことは私には関係ない。”「私の何に追い付くの――?」 ―つづく―お読みいただきありがとうございます♪う~、寒くなってきましたが、実はまだ暖房器具出してません。なんか、無くても過ごせてしまうき・・・やはり温暖化の影響で今年の秋冬は暖かいのでしょうか。ぶ厚いコートの出番はまだまだなさそうです。それより手代木先生と喜春ママの出番が気になります・・・。では次回をお楽しみに~~!
Nov 7, 2007
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店を出て、歩き始める。「・・ルミちゃん、 今日は何か私に話があったんじゃないの?」「久しぶりにゆっくり話したかっただけ。 ・・・また誘うね。」 「柏田君の話でしょ。今日メールくれたの。」「まさか。・・だって私には関係ないもの。 ただ、夏恋の目が・・、泣いたのかなって思ったから 柏田君と何かあったのって聞いただけ。」「そうかぁ。・・柏田君とは相変わらずよ。」夏恋と別れ、一人で歩く。一昨日の金曜日の夜、柏田君から携帯にTELがあった。「今、本庄の家の玄関前にいる。出てこられる?」”なんだろう。” ――嬉しい。 柏田君が来てくれた。「うん。」クールに答える。うらはらに心が弾む。2階の階段から降りる足取りも弾んでしまう。玄関を開ける。柏田君の背中が見える――。 ―つづく―今日もお読みいただきありがとうございます♪仕事に行く前の更新なので、ちょっと短めでごめんなさい。最近は秋も深まり夜の空気が澄んでるせいかお月様がとってもはっきりみえて、きれいで嬉しくなります。ルミちゃんと柏田君、この夜にどんな話をしたのかは・・次回をお楽しみに!(^-^)b
Nov 1, 2007
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