2005/01/20
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テーマ: 社交ダンス(8433)
東京と千葉の県境に流れる江戸川。「男はつらいよ」の寅さんで有名になった葛飾柴又の近くに、私の実家はあります。毎年夏になると、花火大会がこの川の両岸で同時開催されて、数万人の人を集める大きなイベントになります。土手には、早くから陣地取りの人達がビッシリと座り、警察が交通規制を敷いて対応に追われます。

私たちはいつも土手の外側の公園で花火見物をしますが、それでもほとんど真上なので、ずっと見ていると首が疲れてきます。「ドン」という打ち上げの音は、背骨に響いて、音と同時にパッと広がる色とりどりの光の輪は、真上から迫る大きな帽子のようです。川をはさんだ両岸3個所で、次々に打ち上げられるので、飽きることはなく、ちょっと眼を南に移すと、ディズニーランドの花火も見えてお得です。

風向きが変わると、火の粉どころか、花火の周りを包んでいた厚紙が、火がついたままバタバタ落ちてくるので、みんなキャーキャーいいながらよけます。当たっても大したことはないのですが、ビールを飲んでほどよく盛り上がっているところなので、楽しい余興といった感じです。

2002年8月3日、いつものように、私の実家に行き、夕飯をご馳走になってから花火見物にでかけました。この時、富山のお土産を渡して、京都の両親とダンス大会に一緒に行った話をすると、特に私の母はとってもうらやましがり、自分たちともどこか行こう、といいだしました。

「でも、二人ともダンス興味ないじゃない。」

「そんなことないよ。私だって、マンボ踊れるよ。」
と、母。

「それなら、今月、この近くで競技会あるから見に来て写真撮ってくれない?」

父は全然の乗り気ではありませんでした。ダンスなんてちゃんちゃらおかしくって見になんか行けるか、と心の中で言っているよう。昔は私の運動会に来て、写真いっぱい撮ってくれたのに。



オーディションが行われ、何人かの候補がリズム感や音感のテストをされた後、審査員を務められていた音楽の先生や担任の先生達の前で、実際に指揮棒を振り、主指揮1名、副指揮2名、バトントワラー数名が選出されました。かわいい女の子は優先的にバトンだったようです。このあと、ドラムや鉄琴、大太鼓などの楽器隊のオーディションがあり、それ以外の約9割の生徒は縦笛を担当しました。

主指揮の棒は結構長くて重いので、それをパレードの間中、ずっと振っているだけの腕力をつけるために、家でゴルフクラブを指揮棒にみたてて毎日振る練習をしました。

運動会当日、最初で最後かもしれない、娘の一世一代の晴れ舞台。父は会社を休んで来てくれて、先頭で大きな指揮棒を振って歩く私をずっとカメラで追ってくれました。当時は「プロゴルファー」になるかもしれない金の卵だったからでしょうか。今はすっかりただの鶏になってしまったので、面白くないのかもしれません。おまけに、水着みたいな服着て、ダンスなんてやってるし。

しかし、うちでは、世界の中心は母なので、母が言えば、しぶしぶ見に来てくれるかもしれません。その競技会は、花火から2週間後の「東京新聞杯」でした。

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Last updated  2005/01/20 11:17:34 AM
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