2007/11/22
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競技会や試験を目前にすると、急に上手くなったり、急に頭が良くなるような突然変異が起こらないかななんて調子のいい事を誰もが考えるもんです。

でも、そんなの起こりませんよね。

レッスンして頂くたびに少しずつ振り付けが変わって、思い起こせばこの半年、それをこなすのに必死でした。

アメリカン・ダンス・アイドルみたいに1週間で未経験のジャンルの踊りを習得する訳じゃないので、それに比べたら随分楽ですが、1日に練習出来る時間数は限られているので、私たちにとってはいつも追いかけられているような感じだったんです。

そうやって、コツコツ積み上げて来た結果がそのまま試合に反映されるのが普通です。





今年の総決算ともいえる大会を前に、先生に全体を通してみた最後のアドバイスをお願いしました。

しばらく考えたあとに先生が口にされたのは、去年の夏にスクフカからいわれたアドバイスと一緒でした。


『動き続ける事』


まだ出来てないという事です。それだけ難しいということでもあります。






昔学校で習った『静止摩擦力』と『動摩擦力』の違いみたいなもんでしょうか。

動きを止めるのはそれ自体にもエネルギーを使い、また動き出すのにもエネルギーを使うので、省エネじゃない上にリズムに遅れがちになるんです。

常に今の動きは次の動きへの準備になっている必要があるんですね。

頭では分ってるんですけど、なかなか出来ないんです。




もう一つはもっと難しい事でした。





『固めない事』

先日の東部ブロック選手権を見に来てくれた大将のお母さんが、彼の踊りを見て『ふにゃふにゃやな。』と言ったそうです。『スピンのキレが甘い。』とも。

身内の指摘は大抵当たってるんです。しかも彼のお母さんはダンスの先生ですからね。

以前、スタンダードのレッスンで『あかべこ』みたいに頭がぶれるというお話をしましたが、ラテンでも同じ問題を抱えていました。




それはなぜかというと、『固めていたから』なんです。

一見逆のようですが、胸から上を固めていようとすると、肩が動けば頭も一緒に動いちゃうんですよ。



これはとても難しいので、安易に胸から上を固めてキープしようとするんですが、これは『逃げ』なんだとか。

「固めるのは割と簡単に出来るからそれで成績が出たりするとそのままつっ走っちゃうんだけどね、あるとき壁にぶつかるんだよ。昔自分もそうだったから。」

元日本チャンピオンの言葉は説得力ありますよ。

かといって、そんなに難しい事をここ数日で会得するなんて無理じゃないかな。

ほとんど突然変異みたいなもんですからね。






それは、『天地投げ』の原理と一緒でした。

左手を横に伸ばしたら必ず右方向にも意識を向ける事、上に伸ばしたら下にも意識を向ける事。

天地投げは『地』に向かうエネルギーが『天』に向かうエネルギーと釣り合って軸がぶれないんです。

大将も昔一緒に合気道やってましたからね。

これならひょっとするとすぐに出来るようになるかもしれません。

実は生物の進化って、こんな風に一瞬の突然変異で起こるものなのかもしれませんね。











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Last updated  2007/11/22 11:52:47 AM
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