2010/04/30
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テーマ: 社交ダンス(8442)
カテゴリ: 映画のはなし
久しぶりに予想をいい方向に裏切ってくれる面白いSFを見ました。

だいたいこれ系のエイリアンものはB級だからなあ。

ダンスでB級と言ったらかなりいい方ですが,映画では違いますからね。




舞台は南アフリカってところがまず気に入りました。

これがワシントンだのロスだのだと、『またか』って感じです。

ドキュメンタリー風に作られていて、主人公を含め回りの人たちのシリアスなインタビューが織り交ぜられているので、見て行くうちにまるで本当に起きていることのような気がして来るんです。

1982年にヨハネスブルグ上空に突然やって来た宇宙船。




宙に浮いたまま動かないので軍隊が行ってみると、餓死しかかったエビみたいな宇宙人がうようよしてました。

仕方なくその宇宙船の下に難民キャンプを作って、エビちゃんたちを収容。



このエイリアンたち、超高度な武器とか技術を持ってるのに全部人間に没収されていきなりサバイバル生活を強いられるんですね。

多分人間だって、そんな状況に置かれたら車や冷蔵庫なんか一人じゃ作れないし同じような惨めな生活になるんでしょうね。




彼らはキャットフードや腐りかけた生肉なんかを好み、そのスラム化した地区に居着いてしまいます。

人間側からはエイリアン立ち退き運動が盛んになり、MNUが設立され,そこの職員ヴィカスがリーダーとなって、もっと人里離れた第十地区に彼らを移送することになりました。

今や180万に増えたエビちゃんたち、中には頭のいいのもいるんですよね。




故郷の星に帰るためにゴミをあさりながら20年間少しずつ液体燃料を精製していた科学者クリス(という名のエビちゃん)とその息子。

地下に秘密の実験室を持っていて、母船に帰るための宇宙船も隠していました。

クリスって見た目は悪いですけど尊敬に値する非常に高潔なエイリアンで、それに対して人間のヴィカスの方は、軽薄なお調子者なので、エイリアンの方がえらく見えたりするんですよ。

クリスは移送計画に抵抗します。せっかく作ってた宇宙船が見つかっちゃいますからね。

クリスの家を探索中,誤って彼の精製していた液体をヴィカスが浴びてしまうんです。

これが今までになかった大変な事件の引き金でした。






なんとエビちゃん化が始まるんです。

この半人間半エビちゃんの貴重なDNAを、エイリアン研究しているMNUは欲しがります。

変体しながら逃げまくるヴィカス。もう人間は味方ではありません。

思いあまって第9地区に逃げ込んだヴィカスは、そこでクリスにあの液体がどれほど貴重なものだったかを聞かされます。

人間対エビちゃん、人間対ヴィカスの血みどろの戦いが続くんですが、ヴィカスの変体が進むにつれてだんだんエビちゃんの味方になって行く自分が、なんとなく アバター

みそっかすヴィカスも、最後にはいいとこ見せます。




数年前まで黒人に対する人種差別で大きく問題視されていた国が、いまやエイリアンに対する差別問題でゆれています。(フィクションですが...)

これは凄いブラックユーモアなんでしょうね。

多分一回見ただけでは分からないようなたくさんのネタが画面のいろんな部分に仕込まれているんでしょう。

公式サイト もなかなか凝ってます。

予告編はこちらです。

第9地区









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Last updated  2010/04/30 07:01:42 PM
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