2013/11/28
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カテゴリ: 競技会関連
<帰らざるタクシー>

会場では世界選手権決勝が行われていました。

決勝に残るにはこれほどのスタミナとキレが必要なんだなと思い知らされるようなレベルの高い戦いです。

私はフロアサイドをうろうろしていた大会役員の一人をつかまえて、タクシーを呼んでもらえないかと頼んでみました。





日本選手団15名、朝からハードな戦いを終え、冷たい雨の降る暗い街を歩いて帰るのは大変です。

朝送ってくれたバスに帰りも来てもらいたかったんですが、予約が入っていて9時半以降でないと来れないとのこと。

まだ1時間以上ありました。





『彼が全員を送ってくれるから。』

大きな黒ぶちの眼鏡をかけたカーリーへヤーのケント・デッリカットと言う風貌の運転手さんを紹介されます。きちんとネクタイをされていて、ひょっとして大会役員の方なのかと思ってしまいました。



片道5分程度の行程ですから、4回の往復も1時間以内には終わるはず。

ところがそれっきり戻って来なくなちゃったんですね。





『どうしたんだろうね。』

『渋滞してるのかな。』


競技会が終わって帰る人の車で混雑していたのは確かです。


『まさか事故に巻き込まれてないよね。』





みんなどんどん帰って行く中、入り口で所在無さげに待ちくたびれる残りの4組。

運転手さんをきちんと紹介されたのは私と第1陣で帰った家族連れだけで,他のメンバーは第2陣が帰った時にちらっと見ただけでした。

メロンチョコさんカップルは『ネクタイをしている人』と言う認識しかなかったようで、大会役員の方がそうかと思って着いて行って『なんか用?』と言われてます。





30分くらい待ったでしょうか。

やっと現れたケントさん、別に悪びれる訳でもなく言い訳するでもなく普通に第3陣を送ってくれました。




『ご飯でも食べてたんじゃないの?』





私は『打ち上げ』の手配を頼まれていたのでここに乗らせてもらったんですが、凄いスピードでぶっ飛ばして5分も経たずにホテルに到着。

料金メーターも付いてないし,やはり大会役員の方が好意で遠くから来た日本選手団を送って下さってるのかなと思いかけていた私ですが、一応いくらですかと聞いてみました。

『ディエチ。』

10ユーロ要求されました。





なかなか来なかったのは、私達の合間に別の客入れてたせいみたい。





第4陣が帰って来るのもとっても遅くて、これならバス呼んだ方が早かったかもと言う時間帯になってしまいました。

会場は閑散として最後まで残っていた2組はお掃除のオバサンに心配されてしまったそうです。





少なくとも第2陣までは早く帰れたのでそれはそれで良かったかもしれません。

でもイタリアタクシーに対するイメージはダウンしましたね。

自分がイタリア語が話せたら真っ当な言い訳を聞けたのかもしれませんが。

(つづく)





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Last updated  2013/12/01 01:59:33 PM
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