2014/07/03
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『もう今年は終わった気がしてるのよね。』


ヤグダと教室の窓際にある、日の当たるベンチで話しました。





『2週間前に世界選手権が終わって、結果もぱっとしなかったし、それまでずっとそこを目指して頑張って来たから燃え尽きた感じなんだと思う。』


ヤグダはちょっと笑ってきれいな金髪をかきあげながら自分の話しを始めました。


『去年の世界選手権のときね。出場メンバー見て自分たち4位に入れると思ってたのよ。』


2013年9月にカリフォルニアで開催されたWDCのプロ世界選手権ラテン、マリトースキーやサーコフが出てませんでした。





ところが思いのほか成績が伸びず決勝にも入れなくて、準決勝10位の結果だったそうです。

今まで負けたことのないカップルが上に入って来て相当がっくりだった様子。


『何が悪かったのか全然分からなくてね。ずっと悩んで、もうダンスやめようかって話しも出たのよ。』





UK選手権 では見事決勝入り。


『悩んでた自分がバカみたいに思えたわよ。』


世界選手権で上に入って来たカップルは準決にも入れなかったそうです。





要するに一つの試合結果に一喜一憂しない方がいい。


『そんなこともあるってことよね。』


なんかちょっと、やる気出て来ました。





ヤグダにはルンバを見てもらいました。


『あなた達のルンバ,好きよ。このタイミングで動いて欲しいって時にちゃんと期待通りの動きをしてくれるから安心して見ていられるし、以前注意した男性の不必要な動きもなくなってるしね。』


ヤグダは言葉を選ぶようにしばらく考えてから言いました。


『ただね、何度か見せてもらって修正しても、やっぱりイマイチな部分があるのよ。あのクネクネするところ。』





それが自分たちのルーチンのどの部分なのかすぐに分かりました。



部分的にカットして新しく作り直すことになりました。


動く所と静かな所、相手から目をそらしてはいけない所、フリーアームの表現。





ほんの数小節ですがヤグダの言う通りに踊るとそこだけで短編ドラマのように仕上がるんです。


『男性のリードを待って。』


自分で踊ろうとしてしまう私をヤグダは何度も止めました。








この表現面白かったですね。

思わず笑っちゃいました。

大将が不必要な動きをする時は、私が勝手に動いて仕事を与えてない時だったんですね。

今回も楽しく有意義な45分はあっという間に過ぎました。

『あたしより早く帰って来たら、ベランダの洗濯もの取り込んでおいてね。』

大将には家でも働いてもらっております。







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Last updated  2014/07/05 01:04:45 AM
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