2014/09/19
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カテゴリ: 映画のはなし
浅田次郎の第16回吉川英治文学新人賞受賞作品を映画化したものです。

タイムスリップなんですがSF要素の出て来ない『何か分かんないけど時間旅行』の人情劇でした。

テルマエロマエ もそうでしたね。

しかも一人じゃないんです。

愛人も一緒に戦中・戦後を体験し、過去で事件に巻き込まれたり買い物したりします。

原作を読んでいなかったので、なんで彼女も一緒なのか最後の方まで意味が分かりませんでした。

そう言う意味ではサスペンス的スパイスも利いていて、『えー!そっち?』みたいな先の見えない地下トンネルを疾走するメトロの勢いに乗せられる感覚です。





主人公は小沼真次。

彼が地下鉄の駅で昔の先生にばったり出会うところから物語は始まります。



先生と分かれた後、真次は死んだはずの兄を見かけた気がして後を追いかけます。

メトロの駅の階段を上ると、街の様子が変でした。

そこは1964年、オリンピック景気に沸く東京の実家の近くだったんです。






タイムスリップしたのは兄の命日でした。

何とか兄を救いたいと、外国帰りの伯父さんを装い兄を家に送り届けるんですが過去を変えることは出来ませんでした。





最初はそんな感じで地下鉄を介してタイムスリップだったんですが、そのうち居眠りするとタイムスリップみたいなことになって行きます。

昔の丸ノ内線が懐かしかったですね。

赤のボディに白のストライプ。この電車、よく利用してました。





父親の小沼佐吉は世界的に有名な大会社の社長ですが、父との確執から若い頃家を飛び出した真次は母親の姓を名乗り、今は女性用下着のセールスの仕事をしています。

何度か過去と現在を行き来するうちに、傲慢で金の亡者としか思っていなかった父が、実は愛情に溢れた強い人だと分かって来るんですね。

過去が変わると現在も変わるというのはタイムスリップのものの定石通りでしたが、とても面白い作品でした。







この話もいつの間にか何の違和感もなく異空間に引き込まれて、主人公の父親が体験した悲喜こもごもを一緒に体験した気がしました。

こんな風に自分が生まれる前の両親と会えたら面白いでしょうね。

いい友達になれるかもしれません。





映画『地下鉄(メトロ)に乗って』は2006年の篠原哲雄監督作品です。

タイムスリップする2人、小沼真次を堤真一、愛人のみち子を岡本綾が演じ、父親役を大沢たかおが好演しています。

こちら 。お勧めです。







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Last updated  2014/09/20 01:03:35 AM
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