2015/08/21
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カテゴリ: 映画のはなし
赤い屋根のちょっと周りの家とは違ったモダンな家でした。

まるでレゴブロックで組んだおもちゃのお家のよう。

お疲れ大将が早く寝てしまったので、今日は一人で映画を見ました。

山田洋次監督が、直木賞受賞作を映画化した『小さなおうち』です。





これは戦争映画と呼んでいいのか、時期的には開戦から終戦に向けてのまさに第2次世界大戦時代のお話ですが、登場人物は淡々とむしろ生き生きと日常生活を送っていて悲壮感がないんですね。

タキさん(倍賞千恵子)の自叙伝に綴られた若い頃の記憶は、山形の田舎から女中としてやってきた彼女の希望に満ちた明るい東京生活でした。

当時はお手伝いさんが家にいる家庭は普通で、その職業に誇りを持っていたとタキさんは語ります。

おもちゃ会社の重役であるご主人、美人でやさしい奥さん、かわいいぼっちゃん、彼女の目から見た小さなおうちは絵本のように和やかで一生ここにいたいと思わせるような理想の家だったのでしょう。





そこへおもちゃ会社の新入社員が登場します。



20代前半だったタキさんはときめいたでしょうね。

秘めた想いを貫いてましたが、行動や視線の端々に好意をにじませていた若いタキさんはきれいでした。





然しトキめいたのはタキさんだけじゃなかったんです。

平井家の若奥さん(松たか子)は、主人とはしないような音楽の話、本の話、映画の話で板倉と盛り上がり、次第に惹かれあっていきました。

やがて戦況は悪化し、板倉も徴兵され別れの時がやってきます。

タキも実家に返されることになり、思い出の詰まった赤い屋根の小さなおうちを離れます。





女中が見た戦時下の不倫話、早い話がそういうことなんですけど、なんだかマディソン郡の橋みたいなせつない後味でしたね。

自分も恋してるタキさんの、本当に小さな裏切りが彼女をずっと苦しめていたんだろうなあと感じました。





若いタキさん役の黒木華が第64回ベルリン国際映画祭の最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞しました。第38回日本アカデミー賞でも最優秀助演女優賞を、また多部門で優秀賞を受賞しています。

とてもいい日本映画でした。

最後に流れるワルツがいつまでも聞いていたくなるような哀愁を帯びた曲で、いつか競技会でかかりそうだなと思いました。

予告編








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Last updated  2015/08/22 09:24:07 AM
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