2016/11/20
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テーマ: 社交ダンス(9447)
カテゴリ: アニメのはなし
桜の花びらが地面に落ちる速度だそうです。

来年も一緒に桜を見たいと言ってたアカリ。

小学校のとき同じ転勤族の親を持つタカキと仲良しでした。

中学に入って栃木に引っ越し、東京のタカキと疎遠になってしまいます。





淡い初恋はここで終わらなかったんですね。

中一の夏から始まった文通は冬まで続きます。

しかし今度はタカキが鹿児島に転校することに。

二人は遠く離れてしまう前にもう一度会うことにしました。





3月4日。関東は大雪でした。



雪はしんしんと降り続き、すでに夜も更けて…。





この夏大ヒットした映画『君の名は』の新海誠監督が2007年に制作したアニメです。

三部作になっていて、第1部『桜花抄』が小学校から中一、第2部『コスモナウト』が高校時代、そして第3部『秒速5センチメートル』が大人になった二人を描いています。

写実的でコントラストの強い描画がきれい。

物語りは、せつないです。





大将と私が一番反応したのは第二部でした。

タカキの転校先、鹿児島って言うのは種子島だったんです。


『お父さん、JAXA?』


大将は何度も行ったことあるし、私も二度行きました。

NASDA(現JAXA)のロケット打ち上げ場があります。





『ロケットは時速5キロメートルで発射台に運ぶんだって。』




宇宙飛行士は普通『アストロノウト』と言います。





物語りは心の声で進行して行きます。

第2部はタカキに思いを寄せるカナエの心の声ですが、基本はタカキの心の声でした。

タカキは大人になってもアカリの影を引きずってましたね。

山崎まさよしの「One more time, One more chance」が切なさを煽り、こころが逆なでされてヒビ切れるような気がしました。



どっかに君の姿を
交差点でも夢の中でも
こんなところにいるはずもないのに








勝手に美化してしまい、手紙やメールですら今更の様で出しにくくなります。

わかるなあ。この遠距離迷路。





近くにいても好きと言えないもどかしさ。

遠く離れて会いたいけど会えないもどかしさ。

一歩踏み出さないのは予感に伴う自己防衛本能でしょうね。

何となく分かるんです。

この恋はうまく行かないって。





踏切の遮断機で引き裂かれた二人。

電車が通り過ぎて遮断機が上がった時、小学生のアカリはタカキを待っていてくれました。

大人になった彼女はそこにいませんでしたね。

どちらかというと過去の思い出を引きずるのは、一般的に女性より男性の方が多い気がします。





この作品は3部合わせても1時間ほどの短い映画ですが、いろんなものが凝縮されているので心にずっしり来ます。

あんこぎっしりのたい焼きみたい。

ご家族でどうぞと言うよりは、夜更けに一人、梅酒でもすすりながらご覧になることをお勧めしたい甘酸っぱい映画です。

予告編はこちらから。

秒速5センチメートル





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Last updated  2019/02/19 06:12:35 PM
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