2018/10/12
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テーマ: 社交ダンス(8731)
カテゴリ: 競技会関連
<世界選手権シニアIIIラテン>

イスパニアデー(スペインの建国記念日)の今日、ビルバオは快晴でした。

会場までタクシーで7ユーロ、すでに午前中からジュニアラテンやシニアスタンダードの一般戦が行われています。





12時ごろからフロアが解放されて、午後の競技の選手たちが一斉に練習を始めます。

私たちもそれに混じって5種目連続で練習したんですが、張り切りすぎて汗だくになってしまいました。

3階まであるスタンド席にまばらな観客。

多分夕方からのメイン競技になるともっとお客さんも増えてくるんでしょう。





大会プログラムのようなものはないので、タイムテーブルは会場に張り出されている紙やスマホなどで各自チェックします。

今年初開催のシニアIIIラテン世界選手権は出場組数84組でした。





地元スペインやドイツ、イタリアあたりの選手が多い中、遠くアメリカやカナダからも何組か参加されてましたし、一番遠い日本からも3組が参加しています。

審判はスペイン、オーストリア、ポーランド、オランダ、イタリア、イスラエル、ラトビア、ベラルーシ、フランス、ドイツ、リトアニアから各1名ずつの11名。

背番号はA5サイズの紙なので汗で破けないように手練れた選手たちはカバーするビニール袋を持参しています。もちろんうちも持って行きました。





1次予選は9ヒートで、日本人選手は番号続きでしたがシャッフルだったので同じヒートで潰し合うことはありません。

ちなみに私たちはサンバ、チャチャ、ルンバ、パソ、ジャイブがそれぞれ9・4・9・2・9ヒートで踊るように電光掲示板に表示されていました。

出そびれると自己責任で0点になってしまうので、みんな出るヒートを呪文のように繰り返したり、手にペンで書いたりしてます。

パソドブレは第3ハイライトまでありました。





大将はこれまで着たことのない胸の大きく開いた黒の石なし衣装。

こんなのどこで買ったっけ?

私は赤の唐草REDでした。

5種目踊り終わって控え室に引き上げる途中、観客の女性にスペイン語でとてもいい踊りだった的なことを熱烈に言われたんですが、よくわからないのでとりあえずグラシアス(ありがとう)だけ返事しときました。





日本選手団3組は無事1次予選を突破してリダンスを免れました。

40位以下の成績の選手が敗者復活戦に臨んでいる間に、アルファ米の五目ご飯とドライカレーでランチタイム。





この後恒例のパレードがありました。

オーストリア、カナダ、エストニア、フィンランド、フランス、イタリア、日本、ドイツ、ラトビア、ポーランド、ロシア、スロバキア、スイス、アメリカ、スペイン。

各国のプレートを持った選手団がアルファベット順に入場してフロアを行進します。


​ ​​ ​ 


1次予選が終わった時に知り合いのアメリカの選手がチェカーに呼ばれていて、何があったのかと思っていたら、整列の後に読み上げる選手宣誓文の英語版を読む係を要請されていたようです。

内容はドーピングしないで正々堂々戦いますといったようなもので、スペイン語バージョンを優勝候補筆頭のマニエルたち、英語バージョンをアメリカの選手たちが担当していました。

今年もビルバオの民族舞踊が披露されて、これで3回見たことになりました。





2次予選が終わってフロアを出たところで、今度は地元新聞か何かの取材の人らしいメモを持った女性にハイテンションで話しかけられました。

なんか質問されてることは分かったんですが、一つだけ覚えていったスペイン語『最高の時をすごせました』(メロ・デ・パッサード・ムイビエン)をここで使うべきじゃないだろうと思ったんです。

まだ2次予選だし。

スペイン語は話せませんと英語でいうと残念そうに去って行かれました。

私も残念です。Yo tambien lo siento.





選手控え室に戻り、靴を脱いでビックリ。

なんと右足の親指の爪が真ん中あたりで横に割れてめくれかかってるじゃありませんか。

こんなところでナマ爪剥がしたら踊るどころか痛くて歩けなくなります。

応急的に絆創膏でぐるぐる巻きにして最終予選に臨みました。


​ ​​


後で聞いた話ですが大将も足がつって大変なことになっていたらしく、漢方薬飲んだりマッサージしたり必死のパッチだったそうです。

やっぱり世界戦となると普段以上に変に力が入ってしまうのかもしれませんね。





3次予選は24組から12組に絞られます。

怪我が気になって実力出せなかったとかいうことは全くないんですが、残念ながら日本勢は3組ともここで敗退してしまいました。

大変惜しくて、あと1点で準決勝だったんです。

13位でした。

パソドブレの新しいルーチンでジャンプが入ったんですが、バレー部だった大将が得意の助走付きバックアタックかましてリズムにあってなかったのかもなんて笑いましたけど後の祭り。

胸の開いてないコスチュームに着替えてウケが悪くなったのかもとかいろいろ後付けで準決に残れなかった理由をこじつけますが、なにしろこの1点は悔しかったですね。





優勝はスペインのレジェンド、マニエルたちでした。

1位から3位までがスペインの選手でしたね。4位と5位がドイツ、6位がフランスの選手。

2次予選の段階までは決勝で5位6位だった選手よりポイント高かったので、運が良ければ決勝にも残れていたのかもしれないといい方に解釈して今後につなげたいと思います。





24位以内に入ると大会事務局から報奨金が出るという話は割と最近知って、1万円くらいもらえるそうなんですが自己申告が必要らしくこれまで一度ももらったことはありませんでした。

シニアIIIラテンは今年始まったばかりでまだランキングも出ていないのでこの大会では出ないそうです。


​ ​ ​ ​


帰りは関西から参加のO組と一緒に歩いて帰りました。

彼らは来る時も歩きだったそうで、スーツケース押しながら坂道登るのが大変だったと言ってました。





打ち上げは私たちが昨日食べたレストランに四人で行くことにします。

もうひと組は家族も一緒で食事は予約してあるとおっしゃってたので別行動。

O組は明日の一般戦にも出場とのことでしたので食事会は早めに切り上げて、記念すべきシニアIIIラテンの第一回世界選手権の日は終わりました。


(つづく)





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Last updated  2018/10/27 11:29:26 AM
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