2025/01/26
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テーマ: 社交ダンス(9449)
カテゴリ: こんなの欲しい
ローマのコロッセオは西暦80年ごろ、約10年かけて建設されたそうです。

剣闘士の戦い にローマ市民が熱狂した円形闘技場です。

もう建ててから2000年近く経っているのに、まだ観光名所として健在なのはローマン・コンクリートが使われていたからだと言われています。





現在の住宅用に使われている鉄筋コンクリートは、耐用年数が47年と法律で定められているそうです。

しばらくすると亀裂から雨水などが入り込み、中の鉄筋が錆びたりして劣化するからでしょうね。

鉄筋が入っていなくてもコンクリートの寿命は100年程度とのこと。

それに対してローマン・コンクリートは2000年近く長持ちで、経年劣化するどころか強度が増しているのだそうです。





なぜ、古代ローマのコンクリートがこんなに強いのか。

解説しているNHKの番組を見ました。



火山から降り注ぐ火山灰や石灰、砕石などが水で硬化することに気づいたすごいローマ人がいたんでしょうね。

ウィトルウィウスが記した建築に関する書物に、海中建築にも使えると書いてあったようです。





拡大して見るとローマン・コンクリートの中にある細かな隙間が、水とセメントで作る現代のコンクリートより小さいそうです。

2017年に発表された研究論文 によると、海水と反応して鉱物が結晶成長することで隙間を埋め、ローマン・コンクリートは年月を経るほどに強度を増すということが分かったとのこと。

鉱物の成長は時間がかかると思いますけどね。





さらに研究は進み 2023年に発表された論文 では、古代コンクリートに混ざっているこれまで不純物だと思われていた石灰の破片が耐久性を高めていることを突き止めたとのこと。

でもそもそも石灰石はセメントの原料ですから、現代のコンクリートにだって入っているのではないかと思いました。

石灰石を1000度くらいで熱すると出来る生石灰 (CaO) というのがミソのようです。

コンクリート内に小さな亀裂が生じると、生石灰が浸透してきた水と反応して自己修復するんですって。





この技術、なんでローマ滅亡と同時に廃れたんでしょうね。



ごく最近、その耐久性のメカニズムが解明されて脚光を浴び始めたようです。

石灰石は日本の国内自給率100%の資源ですから、ローマに学んで堤防や高速道路、水道管などあらゆるインフラにこの技術を使ったらどうでしょう。





ローマ人すごいなと思いながら、今日はうちの経年劣化した水回りをリフォームすべく展示会に出向きました。

リフォーム費用、高いです。

自己修復できれば良いのに…。











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Last updated  2025/01/27 05:59:36 PM
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