2026/06/09
XML
カテゴリ: 映画のはなし
芸は血で繋ぐ。

歌舞伎や落語など日本の伝統芸能は、血縁による才能や型の継承こそが絶対であるという考え方があります。

遺伝的な容姿の良さや、幼い頃から芸に触れて育つ環境など、確かに有利な点は多いですね。

社交ダンスでも2世選手は早くから頭角を表していきます。

この物語は、部外者が芸の力だけで頂点に上り詰めるという「血」と「才能」の対比を描いた作品です。





喜久雄は長崎のヤクザの息子でした。

子供の頃から芸達者で、宴会の余興で演じた歌舞伎の一場面にも才能の片鱗を見せます。

抗争で父を亡くした後、上方歌舞伎の花井半二郎に引き取られて歌舞伎の世界へ身を投じることに。

半二郎には同じ15歳の実の息子・俊介がいました。







美しく成長した二人は、女方二人の舞台でデビューし人気を博します。

しかしある日、父・半次郎が事故で舞台に上がれなくなり、代役として抜擢されたのは実子の俊介ではなく喜久雄だったことで亀裂が生じました。

俊介は喜久雄の同郷の彼女と共に家を出て、8年もの間行方知れずとなってしまいます。

半次郎が糖尿病で目が見えなくなる前に「花井白虎」を襲名し、残された喜久雄が三代目「花井半二郎」を継ぐことになりました。





父親が亡くなった後、家に戻った俊介は喜久雄の元カノと結婚して息子を連れていました。

三代目となった喜久雄は週刊誌で生い立ちを暴かれ、役を貰えない苦境に立たされています。

焦った喜久雄は歌舞伎界の名家の娘に手を出して反感を買い、花井家にもいられなくなってしまいました。

そこからは長く厳しいドサ回り生活が始まります。

芸のためなら女房も泣かすという歌もありますが、付いていく女性も気の毒。喜久雄には芸妓さんとの間に隠し子もいるんですよ。





このまま地の底を這う様な生活が続くのかと思いましたが、捨てる神あれば拾う神あり。

再び表舞台に立つ日がやってきます。



しかし血の呪いなのか俊介も糖尿病に冒され、いい時は長く続きません。

二人で演じた曽根崎心中はすごい迫力で、演技であることを忘れましたね。





吉田修一の小説『国宝』を原作とする、李相日監督の2025年公開映画です。

現在 Primeビデオで見放題になっています。

世界各国で放映され数々の賞を受賞した話題作なので、ぜひ見たいと思っていました。



見ながらちらっと思ったのは、喜久雄と俊介を逆の俳優が演じたらどうだったかなということです。

吉沢亮が名家のボンで、横浜流星が任侠一家の跡取り。こっちの方がハマる気もしました。

3時間ものですが、時間を忘れさせてくれます。おすすめです。





星星 映画大好き 星星







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2026/06/09 07:32:19 PM
コメントを書く
[映画のはなし] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

StarTrees

StarTrees

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: