PR
Freepage List
Free Space

(DSC-TX7。レンズと記憶媒体の変更により、従来よりボディの厚みが増した)
これ、表向きはTX1の後継機種ということになっていますが、単純なTX1の進化系ではないことは、両者の外観を見ればすぐに判ります。
(DSC-TX1。TX7と異なり、ボディが波打っており厚みに均一性がない)
かたや直線的&平面的でエッジの立ったデザイン、かたや優美な曲線を描いたやわらかなデザイン。そういう意味で、TX1はむしろ、Tシリーズの歴史の中で最も評価が高かった「T700」のフォルムを受け継いだモデルと言えます。
(DSC-T700。ロゴマークの位置といい、こちらが直系の先祖と見ていいだろう)
一方で、Tシリーズとしては久々に録音マイクがステレオに戻りました。この点は、別のルーツ「T900」のエッセンスも取り入れていることが分かります。これはさらに元を辿ると、海外でしか販売されなかった「T500」に辿り着きますが、これもステレオ機で評判が良かったので、このような過去の好事例を踏まえて原点に還ったと言えます。しかも、TX7の動画撮影時間はフルハイビジョンで約55分と、実用上十分な長さです。
(DSC-T900。T500の国内版のような立ち位置だが、デザイン的にはマイルドに)
(DSC-T500。密かに人気があり、逆輸入品を買い求めるユーザーもいた)
つまりTX7は、あまたの紆余曲折を経て、今まで培ってきたTシリーズの技術の集大成として登場したと言っても過言ではありません。
一方で、密かに…しかし大きく変わった部分も2点ほどあります。
ひとつは、焦点距離。Tシリーズは、長いこと銀塩換算35~140mmというズーム域を継承してきましたが、今回はじめて、より広角寄りの25~100mmにシフトしてきました。これはある程度写真を撮るユーザーに取っては嬉しい変更点であり、もちろんそういう層へのアピールを込めていると思われます。
そしてもうひとつの見逃せない変更点は、記録メディアです。なんと、独自規格にこだわりの強いSONYが、メモリースティックとSDHC/SDメモリーカードのダブルスロットを採用しました。これはかなり思い切った路線変更です。奇しくも、SONYは自社ブランドのSDHCカードを製造・販売して行くことを発表したばかりですが、ようやく今になって、メモリースティックへのかたくなな拘泥がユーザーを限定してしまっていることに気付いたのでしょうか。いずれにしても、既に所有しているSDカードの資産を転用出来ることは、ユーザーに取っては嬉しいメリットです。
この点だけを見ても、SONYがこのTX7に、どれだけ気合を込めてリリースしたかが伺えます。
個人的な感想としては、ボディ厚が1mm増えてもいいという覚悟で「全部入り」で出してきたこと、てらいのないシンプルなデザインに回帰したことに好感を持ちました。出し惜しみをせずに直球勝負に出た時のSONYはいい仕事をするので、このTX7にはかなり期待できるように感じました。
コンパクトでスリムなメモカメラをお探しの方で、かつ暗いところに強く、そこそこのクオリティで音の良い動画も撮りたいという欲張りな要求をお持ちなら、このカメラは期待に応えてくれる一台になりそうです。
Calendar
Comments