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1971年(昭和46年) 英 マイケル・ジェイストン 189分ロマノフ王朝最後の皇帝ニコラス2世とその妻アレクサンドラの歴史ロシア王朝(というかロシアそのもの)の歴史にはあまり長けていないので、この映画で王朝の末路を学んだ。司馬遼太郎の「坂の上の雲」で語られる末期のロシア帝国の登場人物が数名登場してくる。ウイッテ首相、ラスプーチン(こういう怪僧ってどの国にもいるんだなあ)ニコライ2世の境遇が、例えば徳川慶喜、例えば愛新覚羅溥儀、例えば昭和天皇に通じるものを感じてどきどき。尺は3時間強、映像やセットもとても力が入っている作品で「ラストエンペラー」のようだ。とはいえ、ラストエンペラーのような激動ぶりを感じることが難しかったのは、フォーカスを当てる先が愛新覚羅溥儀のみだったのに対して、ニコライ2世だけではなく当時のロシア帝政の為政者たちであったりソビエトを作ったレーニンだったりとフォーカスがブレてしまったからなのかもしれない。でも。我が国のペリー来航以降から江戸城無血開城までの明治維新をたった3時間で映像化しようとすれば、この作品のように(あるいはその域にすら)駆け足でしか語ることはできないもの。家族全員が処刑(というより銃殺されたかのような)される歴史は知っていたけれど。映像としてこのような末路だったのかと驚愕するばかり。
2020.11.28
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1954年(昭和29年) 伊 カーク・ダグラスほか 103分貞淑な女ペネロペは愛する夫の帰還を待ちわびているもう何人もの男が彼女に言い寄ってきている彼女の夫はギリシアの英雄オデッセイス。阿刀田高の「ギリシア神話を知っていますか」に「貞淑な妻ペネロペ」の篇がある。これがザーッと頭に残っている程度なのだが、本の内容も思い出しながら楽しく鑑賞。魔女キルケに不老不死の命を約束されながらも、いつかは枯れるからこそ勇気を出して行動する尊さを大切にしたいとオッデセイスが語る。そのセリフにシビれた(もっとも、カークの子マイケルの素行を思うと苦笑してしまうが)神話の映像化は時として陳腐なものに映るときもあるけれど、この作品は1950年の技術でありながら、とてもよく映像化に成功していると思う。一つ目の巨人だってそんなに陳腐なものには映らなかった。恋のライバル役に登場していた役者さんが「道」でザンパノとう荒っぽい大道芸人を演じたいた方だった。顔に特徴がある役者さんはこういうときトクですなあ。
2020.11.28
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2002年(平成14年) 米 マイケル・ムーア 120分ドキュメンタリー作品。この作品の目線がアメリカの全てだとは思わないけれど。・銀行口座を開設すると銃がもらえる・Kマートには銃も弾丸も普通に売っている(いた)・6歳の男児が6歳の女児を撃った事件があった・カナダは人口3000万で銃保有は700万丁と保有率ならアメリカよりも高い・なのにカナダでは銃による事件はほとんどといっていいほどない・欧州でも銃による事件はあまりない・結局、銃による事件は米国が大半・その銃を持つことが当たり前という感覚は先住民インディアンや黒人への迫害と無縁ではなさげ
2020.11.28
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1975年(昭和50年) 米 ジーン・ハックマン 119分前作に続き、マフィアのドンを逮捕しようとドイル刑事はフランスへ単独渡航フランスの警察とは折り合いがつかず険悪な関係マフィアに囚われ逆にクスリ漬けにされたり満身創痍のドイルは果たしてドンを捕まえることができるのか。前作ではロイ・シャイダーとのコンビ。今作はジーン・ハックマン演じるドイル刑事のみにフォーカスを当てたことでストーリーが随分と分かりやすくなった。翻って言えば深みはなくなったのかもしれないけれど。
2020.11.28
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1997年(平成9年) 米 ニコラス・ケイジ ジョン・マルコビッチほか 116分レンジャーあがりのキャメロン・ポーは妊婦の妻にまとわりつくチンピラと喧嘩になり殺害してしまう7年の懲役を終え、仮釈放の身となる彼はコン・エアー(囚人移送航空機)に乗るそこには脱走を企てる極上の凶悪犯たちがうようよだ。<頭を空っぽにできる娯楽作品>とにかくわかりやすい勧善懲悪もの!レンタルビデオ時代にも借りて鑑賞し、記憶によく残っていたことに驚いた。いいやつはどこまでもいいやつで。ポーは移送されるうちに仲良くなった糖尿病囚人をとことん気づかう。逃げられるはずなのに、初めて会える愛娘に胸を張れるようにとことん動き回る。悪人はとことん悪人で、こんな役させたら本当にうってつけのジョン・マルコビッチ。町でジョン・マルコビッチを見かけたら条件反射で通報してしまいそう。(実際のマルコビッチはそんなに悪人ではない)あ、そうそうおひとよしの刑事ジョン・キューザック。いつもなんだか地味な印象のキューザック。好きなんだけど、決定的な作品が思い浮かばないキューザック。<携帯電話黎明期>キューザックが携帯電話で通話するけれど、アンテナが飛び出ているタイプ。97年はまだこんな携帯電話が最先端だったんだなあとしみじみ。<GPSもあるぞ>今やスマホに内蔵されてどこでも誰でも居場所がわかる時代だけれどこの作品ではわざわざGPSの機能があるボックス(飛行機のフライト管理用なんだけど)これも最先端の技術。そんな技術を観ていると、アクション大作と呼ばれるものは常に時代の最先端をいく技術を取り入れて鑑賞者に来るべき未来像を示してくれているんだなあ。
2020.11.18
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2017年(平成29年) 英・仏 スティーブ・ブシェミほか 107分1953年、覇権を手中にしているスターリンが昏倒するスターリン政権の幹部たちは葬儀とその後の政権体制に向けて動く。<スターリンの後継者はフルシチョフにすんなり決まったわけではないのね>スターリン→フルシチョフ→ブレジネフ(わたしの小中学校時代よくニュースで聴いた名)→ゴルバチョフというのが歴代のソビエト指導者だと。(アンドロポフやチェルネンコを忘れている…。)歴代のソ連指導者の引継ぎは例えば江戸幕府のように既定路線で指名されていたのかとずっと思っていた。この作品を観て、そうではなくどす黒い腹の探り合いがあったんだな、と。ブラックコメディ作品だという触れ込みだけれど、ソ連・ロシアの国情や歴史に疎い身としては笑えるポイントがイマイチよくわからず。他人の国の歴史をディスっている(んだと思う)この作品。製作した英仏はロシアに対してどんな思いをもってこの作品を撮影したんだろうな。
2020.11.17
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1995年(平成7年) 米 ディンゼル・ワシントン ジーン・ハックマン 116分ロシアで反乱が発生し、核戦争の危機にある世界。米国は戦艦核兵器を搭載したアラバマを太平洋へ派遣現艦長と新任副館長のソリはいまいち合わない、そんななか本国からの指令が判読できない事態に。発射を主張する艦長と判読を主張する副艦長の対立が。<世界の終わりを担わされたときにどう振舞うか>つきつめると、この命題に尽きる作品だと感じる。やられる前に先制攻撃をして被害が出ても仕方ないと主張する艦長事態を掌握している本部からの命令を判読するまでは発射はしてはならないと主張する副艦長テレビの前でのほほんと鑑賞する身としては副艦長ディンゼル・ワシントン派に心を寄せる。しかし、これが現実に目の前で起きているなら艦長ジーン・ハックマン派に傾くようになるだろう。インターネットが当たり前の現在、戦艦の通信はどうなっているんだろう。そんな疑問をふと感じた作品。
2020.11.17
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1992年(平成4年) 米 ホイットニー・ヒューストン ケビン・コスナー 130分レイチェル・マロンは国民的大スター、歌手であり女優。彼女へ脅迫が絶えず送られてくるようになる「I HAVE NOTHING」と。かつて大統領のシークレット・サービスも務めたファーマーは彼女のボディガードを務めることになる<全盛期のHouston>健康的な肌の張り、白い歯。この映画のHoustonはとても美しい。全盛期は短く、もうこの世に彼女はいない。<登場人物が全員怪しい>1990年代は漫画界では「金田一少年の事件簿」のように登場する人物が全員怪しく、動機もある。そんな作品がもてはやされた時代だったように感じる。
2020.11.14
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1983年(昭和58年) 日 松田優作 宮川一朗太ほか 106分沼田茂之は成績はビリから何番目の生徒。喧嘩も弱い。そんな彼のもとに両親が雇った家庭教師がやってくる。彼は平成・令和には考えられないような、口より手を出す家庭教師だった。戦々恐々とする茂之は家庭教師の恐怖政治のもと成績もあがり、けんかのやり方も身につけていく。公開当時、家族が全員テーブルに平行に座って食事をするのがとにかく珍しかった映画。今、こうして観ると、この映画に食を取るシーンがとにかく多い。飲み物の飲み方がズズズっと「お行儀の悪い」目玉焼きの黄身だけをチューチューとすする「お行儀の悪い」そんなお行儀の悪いことすら家族間でも意識されず(注意することもなく)ただただ単に高学歴を子どもに求めて、母は住まいの周りだけが全てという狭い世界。昭和50年後半の東京は現代の人口50万人の都市くらいの町にしか映らない。東京タワーの周囲も高層ビルは1つくらいしかなかった。
2020.11.14
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1956年(昭和31年) 米 タイロン・パワー 123分エディ・ヂューチンは田舎からニューヨークに出てきたピアニスト。ピアニストとしての成功を収めて愛しいひととも結婚、順風満帆の人生。ところが懐妊した妻は出産には耐えられない身体で、自らの命と引き換えに男児を生む。エディは生まれた男子はマネージャーに養育を任せて軍事に携わるようになるが…。スタートして30分でハッピーエンド。ピアニストとして成功し、愛する女と結婚。何も言うことはなし。妻が風の音や雷の音に人並み外れた恐怖を感じる。さてはこの女性には親子の愛情を受けずに育ったひとで、これからその愛情を注いでいく展開になるのかと思いきや。タイロン・パワーという役者がピアノの技術が半端ない。実際弾いていたのだろうか。
2020.11.14
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1971年(昭和46年) 米 ジーン・ハックマン ロイ・シャイダー 104分・・・。いや、どうも麻薬の取引、犯罪を描いた映画は苦手なんだなあ、とようやく自覚した。これまでも幾つかの麻薬犯罪を扱った映画を観ているが、結局どの作品も???で終わる。それがこの作品で得たわたしの一面。
2020.11.14
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1955年(昭和30年) 米 ジェームス・ディーン 115分キャルことケイレブは父と弟と暮らし、母は亡くなったと聞いている母の愛を知らずに育ったキャルはとかく父とうまく親子関係が築けない。父の事業は頓挫、その負債を返済すべくキャルの読みはあたり金を得たのだが。動くジェームス・ディーン話すジェームス・ディーンカラー映像で観るジェームス・ディーンどれも初めて。この作品では、どう考えてもディーンがいちばん輝いている役者。佐野くんのアンジェリーナをはじめ、特に昭和50年代の歌謡曲にはジェームス・ディーンを歌詞に含む曲はかなりある。当時は不良少年少女(ヤンキーの同級生たち)にとって憧れのアイコンがジェームス・ディーンだった。文具、ポスター、ディーンの写真を取り入れたものがたくさん流通していた。<ルークかアナキンか>ジェームス・ディーンを観ていたら、スターウォーズのアナキンを演じたヘイデン・クリステンセンはよく似ていると感じた。劇中のディーンの演技のせいかもしれないが、愁いを含んだ表情はルークかアナキンか、どちらでもいけるなあ。存命であれば親の愛を知らずに育つという役柄が多く舞い込んできていたのだろうから、ルーク・スカイウォーカーのほうが似つかわしいように感じる。ルークのディーン VS ベイダーの三船敏郎。わたしだけの空想スターウォーズ。
2020.11.14
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1970年(昭和45年) 米 クリント・イーストウッド シャーリー・マクレーン 105分カウボーイの男は、ある日男どもに裸に剥かれている女を助けるなんと、彼女は尼僧。いきがかかり上、行動を共にするようになったふたり。尼僧とは言いながら、女のふとした行動や言葉遣いにはクエスチョンマークが立つイーストウッドの「真●の●闘」シリーズでもいくらなんでもこの作品もそのシリーズにカテゴライズにするのは…。笑シャーリー・マクレーンは何かのアイコン女優だったよなあと考えていたら。ようやく思い出した。スピリチュアル女優さんだ。日本だと丹波哲郎のような存在なのかな。「フィールド・オブ・ドリームス」の主人公の妻が声が聞こえると言う主人公に向かって「あなたはシャーリー・マクレーンか?」と喧嘩になるシーンがあったのを思い出した。
2020.11.09
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2016年(平成28年) 米 ブレイク・ライブリー 86分医師を志す女学生ナンシーは亡母の思い出の地のビーチにバカンスに訪れる地元の男子にナンパさながらの歓待を受け、夕暮れ近くまでひとりで波を待つ波に浮かぶクジラの死体を見つけたあと、彼女はサメに襲われる。これぞ「THE B級映画!」尺も90分もかけず、登場人物も最低限度。おかげさまで気分よく鑑賞。サメに襲われるまでブレイク嬢の水着姿が目の保養。女優さんの美貌よりロケ地の海がとても美しかった。夏であろうと夜の海はむちゃくちゃ寒くなる演出がよかった。ウエットスーツを割いて包帯がわりに使ったり、ピアスを手術針の代用品にしたり。そういう知識を持たせたくて医学生という設定なんだな。座して待つよりもジタバタと動き回る主人公の行動。部屋でのんびりテレビで観ると、なんで?と思うけれど実際この主人公の立場になれば(進退窮まるようなことが訪れたら)わずかなチャンスに賭けて行動する。浅瀬からブイへ移動したり、ビデオカメラを意地でも取りにいくシーンとか。ナンシーがひとりでも頑張れたのは「生きたい」という欲求もだけれどカモメ(ジョナサンとなぜ名づけない!)の存在が大きかった。
2020.11.09
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1964年(昭和39年) 日 里見浩太朗・平幹二郎ほか 118分今でこそ、殺陣は動作をしっかり事前にリサーチしたり予行したりあるいはCGで合成して、エキストラなしで大合戦を再現できる音は後付けで入れることで刀の金属音・侍同士のぶつかる音に迫力が増す。そんなことが一切できない時代の意欲的な作品。陳腐に観えてしまうのはそういう理由が大きい。脚本がバタバタして忙しい作品になっているのは、映像化したい欲求が配給側に大きく働いたからなんだろう。里見浩太朗といえば「助さん」、つまりは脇役のひととして見慣れた世代としては昭和39年に主役を張っている作品があるなんて驚き。主役の里見浩太朗よりも出番は少ないものの平幹二郎の目力に軍配。
2020.11.07
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