Flatのガンプラ製作日記

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2021.04.16
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カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「あの日、君と Boys」です。


【中古】 あの日、君と Boys / ナツイチ製作委員会 / 集英社 [文庫]【メール便送料無料】【あす楽対応】

伊坂幸太郎さんの「逆ソクラテス」が読みたくて辿り着いた本です。
この本は8人の作家がそれぞれお話を描いています。

・逆ソクラテス:伊坂幸太郎

面白かったです。

ソクラテスの名言の一つに

というものがあります。
無知の知。自分が何でも知っていると思い上がってはいけない。
自分に知らないことがあることを知っている人間は謙虚になれ、
結果賢い、ということですかね。

物語は野球のシーンから始まり、中学時代の回想となり、その回想シーンも
カンニング大作戦のシーンです。
どういう話なのかと思っていたら、思い込みの強いある先生の常識を覆す
ための作戦だったのです。
彼が優秀と思った生徒は上げ、そうでないと思った生徒のことはさりげなく
落とす。主人公たちはその先生のことを「逆ソクラテス」と呼び、先入観による
思い込みを打ち破るための作成をいくつか決行するのでした。

彼のおかげで救われたクラスメートもいるわけで、なかなか良い話でした。

「僕はそうは思いません」

相手の思い込みを打ち破る、魔法の言葉なんだそうだ。
確かに何も言わないと肯定しているようなものだもんね。

残りの話は軽めに。



うーん、あんまり良く分からなかったです。

・夏のアルバム:奥野英明

ひと夏の出来事を描いた作品。
楽しい思い出もあったが、親戚の叔母さんが亡くなるというショッキングな
出来事もあり、従妹と楽しそうに遊んでいたがあることをきっかけに
姉も主人公も泣き出してしまう。ちょっと切ない。

・四本のラケット:佐川光晴

四本のラケットは家族が仲が良かった象徴。
結局今でもプレーしているのは主人公だけ。
部活でもテニスをしていたが、ちょっとしたズルに加担したことで
部内にもやもやが立ち込める。
しかし、それを誰の手も借りずに解決し、和解する。
新たな絆を手に入れた主人公は家族四人でまたテニスをしたいと
思うのでした。なかなか良いお話。

・さよなら、ミネオ:中村航

ミネオは誰にも見えない不思議な存在。
彼の想像の産物であろうことは途中で気が付くわけですが、
ラストでさらにひっくり返されます。
なかなかミステリーっぽいのは良いのですが・・・

・ちょうどいい木切れ:西加奈子

良く分からなかった。

・すーぱー・すたじあむ:柳広司

小学生のころからの友達である竜次が補導された。
小学校の頃はエースでスターだった竜次だが、
中学で伸び悩み、高校でひじを痛め、野球部を退部していた。
破天荒な竜次に振り回されつつも竜次の本当に気持ちに気付く話。
まあまあ。

・マニアの受難:山本幸久

ほとんど映画の紹介のような話。
内容はイマイチ。

逆ソクラテスが面白かったら、良かった。





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Last updated  2021.04.16 22:47:34
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