Flatのガンプラ製作日記

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2021.05.15
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カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「翼の帰る処2 下」です。


翼の帰る処 2|下 鏡の中の空 幻狼ファンタジアノベルス / 妹尾ゆふ子 【新書】

黒狼公になった彼のもとに第二皇子からの使者が来る。
曰く「盗賊がそちらへ逃げていったのでその捜索をさせて欲しい」と。
ちらちらと自分の領地でも盗賊の被害の報告が出ていたところです。
もしやこの盗賊が第二皇子の探している盗賊?
というわけで、恩寵の力を使ってアジトを探し当て、彼らと会談すること。

しかもそれを先代の黒狼公が匿っていた・・・
もしこれが露見すればヤエトも反逆に罪に問われ、さらに皇女も危ない。
しかし、砂漠の民を滅ぼしたことに無意識の中でも罪悪感を感じている
ヤエトはなんとか彼らを守ろうと考える。
しかも、その中には自分の「過去視」の恩寵と対をなす「未来視」の恩寵を
持つ女性もいたのだ。

一方、皇子同士の会議の中で、第二皇子に謀反の兆しあり、と糾弾するものがおり、
もちろん、第二皇子はそれを否定したが、徐々に第二皇子が孤立していく

ヤエトはむしろこれを好機と考え、第二皇子を支援することで砂漠の民の問題を
解決できるのではないかと考えます。
皇女は第二皇子を支援することで、後継問題のパワーバランスを保ち、第二皇子は

形成してもらう。

その会談のために黒狼公としてヤエトは第二皇子の所領へ向かいます。
しかし、そこにも第三皇子の陰謀の影が・・・

いやー、なかなか面白いですね。虚弱体質でちょっと無理するだけで寝込んでしまう
ヤエトですが、頭脳は非常に優秀です。

歴史から正しく教訓をくみ取れば、同じ過ちを繰り返すこともないわけです。
そして、
・外交の基本は「平衡を保つこと」「孤立を避けること」
・人は根本的には愚かで何も生み出さない「戦」という選択肢をとってしまう
・だから放っておいて自然に戦がなくなることはないから、自ら進んで介入するしかない。

などといった達観めいた思想を持つことができ、有益な決断ができるのかなと
思ったりします。

第二皇子と皇女の関係は少しだけ信頼関係を築くことができましたが、
やっと少しだけ、という感じでまだまだヤエトがゆっくりできるのは
先のようです。

先が気になります。





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Last updated  2021.05.15 17:02:21
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